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2022/04/07 13:33

香港前場:ハンセン1.3%安で続落、上海総合は1.0%下落 無料記事

 7日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比289.22ポイント(1.31%)安の21791.30ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が111.42ポイント(1.46%)安の7497.38ポイントとそろって続落した。売買代金は650億4360万香港ドルとなっている(6日前場は706億5620万香港ドル)。 
 中国景気の先行き不安がくすぶる流れ。世界銀行やエコノミストらは、新型コロナウイルス感染再拡大などを理由に、中国経済成長率を相次ぎ下方修正している。上海市政府が7日発表したところによれば、市内の1日当たり新規感染数は6日に、無症状が1万9660人に上り、過去最多を記録した。事実上のロックダウン(都市封鎖)も延長され、解除の見通しもたっていない。そのほか、米国で金融引き締めの動きが加速するとの見方が高まっていることもマイナス材料だ。
 ただ、下値を叩くような売りはみられない。経済対策の期待感が相場を下支えしている。李克強・首相が主宰した6日の国務院(内閣に相当)常務会議では、中国経済に下押し圧力がかかっているとして、適時な金融支援で経済を支える方針が改めて示された。また、中国本土とは逆に、香港域内でコロナ感染者数が減少しつつあることも買い安心感を誘っている。指数はプラス圏に浮上する場面もあった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が6.2%安、ビールメーカー大手の百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が5.9%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が5.6%安と下げが目立った。
 セクター別では、マカオのカジノが安い。澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が5.3%、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が3.9%、美高梅中国HD(MGMチャイナ・ホールディングス:2282/HK)が3.7%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.6%ずつ下落した。
 発電や設備の電力セクターもさえない。華能国際電力(902/HK)が4.3%安、華潤電力HD(836/HK)が3.6%安、華電国際電力(1071/HK)が2.4%安、東方電気(1072/HK)が6.4%安、ハルビン電気(1133/HK)が3.9%安で前場取引を終えた。
 半面、香港に拠点を置く電力や消費の一角は強含み。電能実業(パワー・アセッツ・ホールディングス:6/HK)と中電HD(CLPホールディングス:2/HK)がそろって0.5%高、優品360HD(2360/HK)と卓悦HD(653/HK)がそろって1.4%高で引けた。
 一方、本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.99%安の3251.07ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。医薬品株、ハイテク株、消費関連株、運輸株、金融株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。防衛関連株、建材株の一角も買われた。



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