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2022/04/20 13:29

香港前場:ハンセン0.8%高で反発、上海総合は0.2%下落 無料記事

 20日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比172.30ポイント(0.82%)高の21200.06ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が40.54ポイント(0.57%)高の7208.21ポイントとそろって反発した。売買代金は513億3190万香港ドルにやや縮小している(19日前場は684億8250万香港ドル)。
 経済活動正常化が期待される流れ。中国本土の新型コロナウイルス新規感染者数は減少しつつあり、上海市では3月末に停止していた工場が相次ぎ操業再開している。香港でも感染状況は落ち着き、夜間外食が21日から3カ月半ぶりに解禁されるなど、コロナ規制が一部で緩和される状況だ。ただ、中国金融政策の失望で指数は安く推移する場面もみられている。中国人民銀行(中央銀行)が朝方発表した銀行貸し出しの指標となる4月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、市場の引き下げ予想に反し、3カ月連続で据え置かれた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(リーニン:2331/HK)が6.3%高、ニット衣料中国最大手の申州国際集団HD(2313/HK)が5.5%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が5.5%高と上げが目立った。
 セクター別では、外食や酒造、カジノなど「アフターコロナ」関連が高い。上記した海底撈国際Hのほか、海倫司国際HD(9869/HK)が7.0%、九毛九国際HD(9922/HK)が5.8%、華潤ビールHD(291/HK)が5.1%、青島ビール(168/HK)が3.9%、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が8.0%、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.5%ずつ上昇した。
 自動車セクターもしっかり。長城汽車(2333/HK)が5.8%高、吉利汽車HD(175/HK)が4.1%高、東風汽車集団(489/HK)が3.2%高、小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が2.4%高で引けた。
 半面、管理サービスやデベロッパーの中国不動産セクターは安い。碧桂園服務HD(6098/HK)が6.2%、融創服務HD(1516/HK)が4.3%、万科企業(2202/HK)が4.8%、碧桂園HD(2007/HK)が4.2%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは小幅に4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.21%安の3187.23ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。エネルギー株、素材株、半導体株、銀行・保険株なども売られた。半面、消費関連株は高い。空運株、公益株、メディア関連株も買われた。


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