2022/04/12 13:32
香港前場:ハンセン0.5%安で続落、上海総合は0.7%下落
12日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前日比106.09ポイント(0.50%)安の21102.21ポイントと続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が43.93ポイント(0.61%)安の7164.56ポイントと5日続落した。売買代金は623億7930万香港ドルとなっている(11日前場は621億8640万香港ドル)。
内外の不安材料が投資家心理の重しとなる流れ。米長期金利の上昇基調が続いていることや、中国の新型コロナウイルス感染拡大が嫌気された。米国では、インフレ抑制のため金融当局が引き締めペースを強めるとの観測が広がる中、10年債利回りは連日で上昇し、一時、約3年ぶりの高金利水準に達した。中国では、事実上のロックダウン(都市封鎖)を実施している上海市で、約4割の地区で外出規制が解除されたが、全面的な解除にはまだ時間がかかると予測されている。また、新たに広東省広州市は11日付で、市外に出る場合、48時間以内のPCR検査陰性証明の提示を義務付けた。行動抑制が広がる中、景気先行き不安も一段と強まっている。ただ、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。中国の経済対策、産業統制の緩和などに関する期待感が相場を下支えしている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が4.8%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が4.1%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が2.5%安と下げが目立った。
セクター別では、管理サービスやデベロッパーの中国不動産が安い。上記した碧桂園服務のほか、融創服務HD(1516/HK)が4.2%、雅生活智慧城市服務(3319/HK)が2.8%、碧桂園HD(2007/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって2.4%ずつ下落した。
中国発電セクターもさえない。華能国際電力(902/HK)が2.6%安、中国広核電力(CGNパワー:1816/HK)が2.4%安、華潤電力HD(836/HK)が2.3%安、龍源電力集団(916/HK)が2.2%安で引けた。
そのほか、エチレンメーカー中国最大手の中国石化上海石化(サイノペック上海石化:338/HK)が3.1%安。同社は昨日引け後、第1四半期(1〜3月)業績で純利益が前年同期比80〜84%減少するとの見通しを明らかにした。
半面、オンラインゲーム関連は高い。IGG(799/HK)が6.3%、心動(XD:2400/HK)と中手遊科技集団(302/HK)がそろって6.1%、網易(ネットイース:9999/HK)が3.2%、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.3%ずつ上昇した。中国のゲーム規制緩和を好感。国家新聞出版署は11日夜、国産ゲームのリリース(出版)許可審査の結果を発表し、8日付で計45タイトルを認可したと説明した。新作ゲームの承認は、昨年7月以来となる。
このほか業績動向を手がかりにした動きでは、石炭生産で国内2位の中国中煤能源(1898/HK)が11.5%高。同社は昨日引け後、第1四半期(1〜3月)業績の大幅増益見通しを明らかにした。発電設備メーカーの東方電気(1072/HK)は5.9%高。同社は、1〜3月期の純利益が前年同期比40〜50%増加すると予測した。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.66%安の3146.11ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。不動産株、資源・素材株、インフラ関連株、自動車株、医薬品株、金融株なども売られた。半面、運輸株は高い。食品飲料・酒造株の一角も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
内外の不安材料が投資家心理の重しとなる流れ。米長期金利の上昇基調が続いていることや、中国の新型コロナウイルス感染拡大が嫌気された。米国では、インフレ抑制のため金融当局が引き締めペースを強めるとの観測が広がる中、10年債利回りは連日で上昇し、一時、約3年ぶりの高金利水準に達した。中国では、事実上のロックダウン(都市封鎖)を実施している上海市で、約4割の地区で外出規制が解除されたが、全面的な解除にはまだ時間がかかると予測されている。また、新たに広東省広州市は11日付で、市外に出る場合、48時間以内のPCR検査陰性証明の提示を義務付けた。行動抑制が広がる中、景気先行き不安も一段と強まっている。ただ、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。中国の経済対策、産業統制の緩和などに関する期待感が相場を下支えしている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が4.8%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が4.1%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が2.5%安と下げが目立った。
セクター別では、管理サービスやデベロッパーの中国不動産が安い。上記した碧桂園服務のほか、融創服務HD(1516/HK)が4.2%、雅生活智慧城市服務(3319/HK)が2.8%、碧桂園HD(2007/HK)と雅居楽集団HD(3383/HK)がそろって2.4%ずつ下落した。
中国発電セクターもさえない。華能国際電力(902/HK)が2.6%安、中国広核電力(CGNパワー:1816/HK)が2.4%安、華潤電力HD(836/HK)が2.3%安、龍源電力集団(916/HK)が2.2%安で引けた。
そのほか、エチレンメーカー中国最大手の中国石化上海石化(サイノペック上海石化:338/HK)が3.1%安。同社は昨日引け後、第1四半期(1〜3月)業績で純利益が前年同期比80〜84%減少するとの見通しを明らかにした。
半面、オンラインゲーム関連は高い。IGG(799/HK)が6.3%、心動(XD:2400/HK)と中手遊科技集団(302/HK)がそろって6.1%、網易(ネットイース:9999/HK)が3.2%、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.3%ずつ上昇した。中国のゲーム規制緩和を好感。国家新聞出版署は11日夜、国産ゲームのリリース(出版)許可審査の結果を発表し、8日付で計45タイトルを認可したと説明した。新作ゲームの承認は、昨年7月以来となる。
このほか業績動向を手がかりにした動きでは、石炭生産で国内2位の中国中煤能源(1898/HK)が11.5%高。同社は昨日引け後、第1四半期(1〜3月)業績の大幅増益見通しを明らかにした。発電設備メーカーの東方電気(1072/HK)は5.9%高。同社は、1〜3月期の純利益が前年同期比40〜50%増加すると予測した。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.66%安の3146.11ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。不動産株、資源・素材株、インフラ関連株、自動車株、医薬品株、金融株なども売られた。半面、運輸株は高い。食品飲料・酒造株の一角も買われた。
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