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2022/05/23 13:25

香港前場:ハンセン1.9%安で反落、上海総合は0.5%下落 無料記事

週明け23日前場の香港マーケットは、主要66銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比389.96ポイント(1.88%)安の20327.28ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が155.68ポイント(2.19%)安の6965.50ポイントとそろって反落した。売買代金は592億6020万香港ドルとなっている(20日前場は625億5640万香港ドル)。
 新型コロナウイルス感染対策のマイナス面が改めて意識される流れ。感染者数が減少している上海市では22日から地下鉄運行を一部再開したが、首都北京市や天津市では行動制限が強化された。政府は「ゼロコロナ」政策を堅持しているだけに、全面的な経済活動正常化に時間がかかると不安視されている。米ハイテク株安も逆風。先週末の米株市場では、ナスダック指数が3日続落で年初来安値を更新している。その流れを継ぎ、香港では「ニューエコノミー」関連銘柄で構成されるハンセン科技(テック)指数が3.1%安と急落。他の指数をアンダーパフォームした(構成銘柄30のうち下落27)。(亜州リサーチ編集部)
 テック指数の構成銘柄では、新興電気自動車(EV)メーカーの小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)が8.8%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が8.6%安、高性能データセンター開発・運営の万国数拠HD(GDSホールディングス:9698/HK)が7.6%安と下げが目立った。
 外食や酒造の飲食関連も安い。九毛九国際HD(9922/HK)が6.3%、百勝中国HD(9987/HK)が3.8%、呷哺呷哺餐飲管理HD(520/HK)が3.3%、華潤ビールHD(291/HK)が2.5%、百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が2.0%ずつ下落した。
 カジノや旅行代理店などレジャー関連もさえない。澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が4.5%安、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が3.2%安、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.7%安、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)と同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)がそろって2.2%安と値を下げた。
 他の個別株動向では、小型電子部品メーカー大手、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が6.3%安。四半期ごとに行っている指数構成銘柄の定期見直しで、ハンセン指数の構成銘柄から除外されたことを嫌気した(発効は6月13日)。
 半面、新規採用された銘柄はしっかり。アルミ製品の中国宏橋集団(チャイナ・ホンチョオ・グループ:1378/HK)が6.7%高、海運の東方海外(オリエント・オーバーシーズ:316/HK)が6.0%高、ICファウンドリの中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.1%高、自動車ディーラーの中升集団HD(ヂョンシェン・グループ:881/HK)が0.4%高で引けた。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.47%安の3131.80ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。消費関連株、公益株、ハイテク株、エネルギー株、金融株なども売られた。半面、医薬品株は高い。海運株、非鉄株、メディア関連株も買われた。



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