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2022/03/03 16:35

中国大引:上海総合0.1%安で小幅続落、消費とハイテクに売り 無料記事

 3日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比3.08ポイント(0.09%)安の3481.11ポイント(上海A株指数は0.09%安の3648.53ポイント)と小幅ながら続落した。
 インフレ高進の警戒感が重しとなる流れ。ロシアのウクライナ侵攻を背景に、原油や穀物などの国際商品相場が高騰している。昨夜の米商品市場では、小麦が約14年ぶりの高値水準を連日で更新し、WTI原油先物は一時、約10年ぶりの高値を切り上げた。3日の上海先物市場では原油がストップ高。前日に続き上場来高値を切り上げている。個人消費の冷え込みや、企業収益の悪化が危ぐされる状況だ。また、米当局による金融引き締めの不安感もくすぶっている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国経済対策の期待感が相場を支えている。中国ではあす4日、重要政治イベントの「両会」(全国政治協商会議と全国人民代表大会)がスタートする運び。景気テコ入れに向け、各種の方針が打ち出される見通しとなっている。上海の指数は後場途中まで高く推移していた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、消費関連の下げが目立つ。自動車の長城汽車(601633/SH)が6.0%安、酒造の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.4%安、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.1%安で引けた。
 ハイテク株も安い。携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が2.4%、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が2.7%、スーパーコンピュータ世界大手の曙光信息産業(中科曙光:603019/SH)が4.5%ずつ下落した。医薬品株、軍事関連株、メディア関連株なども売られている。
 半面、石油・石炭株は続伸。中国石油化工(600028/SH)が1.8%高、中国石油天然気(601857/SH)が1.5%高、中国神華能源(601088/SH)が2.6%高で取引を終えた。
 不動産株も高い。金地集団(600383/SH)が5.0%、保利地産(600048/SH)が3.4%、新城控股集団(601155/SH)が1.5%ずつ上昇した。運輸株、公益株、金融株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.36ポイント(0.49%)高の279.66ポイント、深センB株指数が1.49ポイント(0.13%)高の1139.86ポイントで終了した。

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