2024/07/16 17:39
香港大引:ハンセン1.6%安で続落、平安保険5.4%下落
16日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比287.96ポイント(1.60%)安の17727.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が105.14ポイント(1.64%)安の6316.53ポイントと続落した。売買代金は942億4270万香港ドルとなっている(15日は911億4690万香港ドル)。
前日の軟調地合いを継ぐ流れ。中国経済の先行き不安が強まっている。15日に発表された今年第2四半期(4〜6月)の国内総生産(GDP)成長率は、前年同期比4.7%だった。前四半期(1〜3月)の実績(前年同期比5.3%)と市場予想(5.1%)を大幅に下回っている。ほか、6月の各種経済指標では、内需不振を示す内容が多かった。一方、中国では中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が15日に開幕。最終日の18日に、今後の政策方針を盛り込んだコミュニケ(声明)が公表される予定だ。内容を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因となっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が5.4%安、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)と即席麺・飲料大手の康師傅HD(322/HK)がそろって4.6%安と下げが目立った。中国平安保険については、転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行計画が嫌気されている。
セクター別では、消費が安い。上記した康師傅のほか、家電のTCL電子HD(1070/HK)が12.4%、食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)が10.0%、スポーツ用品の李寧(2331/HK)が3.2%、ミネラルウォーターの農夫山泉(9633/HK)が2.8%ずつ下落した。TCL電子は昨日引け後、中間決算の130〜160%増益見通しを発表したが、好感する買いはみられていない。統一企業については、同社が販売するカップ麺を巡り、異物混入騒動が起きている事態が不安視された。農夫山泉のペットボトル飲料水には、品質基準の懸念が浮上。香港消費者委員会は15日、ボトル飲料に含まれる臭素酸塩が欧州連合(EU)の定める基準値の上限に達しているとの調査結果を報告した。
セメントや非鉄など素材セクターもさえない。華潤水泥HD(1313/HK)が2.7%安、中国建材(3323/HK)が1.9%安、北京金隅集団(2009/HK)が1.7%安、中国アルミ(2600/HK)が5.8%安、江西銅業(358/HK)が3.0%安で引けた。
半面、スマートフォン部材・組立の銘柄群は高い。舜宇光学科技(2382/HK)が7.0%、高偉電子(1415/HK)が5.2%、丘タイ科技(1478/HK)が2.0%、比亜迪電子(BYDエレク:285/HK)が4.0%、富智康集団(2038/HK)が2.4%ずつ上昇した。そのほか、半導体株も物色されている。
一方、本土マーケットは小幅ながら4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.08%高の2976.30ポイント取引を終了した。ハイテク株が高い。産金株、軍事関連株、公益株、エネルギー株、自動車株、不動産株なども買われた。半面、保険株は安い。インフラ建設株、酒造・食品株、銀行株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
前日の軟調地合いを継ぐ流れ。中国経済の先行き不安が強まっている。15日に発表された今年第2四半期(4〜6月)の国内総生産(GDP)成長率は、前年同期比4.7%だった。前四半期(1〜3月)の実績(前年同期比5.3%)と市場予想(5.1%)を大幅に下回っている。ほか、6月の各種経済指標では、内需不振を示す内容が多かった。一方、中国では中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が15日に開幕。最終日の18日に、今後の政策方針を盛り込んだコミュニケ(声明)が公表される予定だ。内容を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因となっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が5.4%安、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)と即席麺・飲料大手の康師傅HD(322/HK)がそろって4.6%安と下げが目立った。中国平安保険については、転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行計画が嫌気されている。
セクター別では、消費が安い。上記した康師傅のほか、家電のTCL電子HD(1070/HK)が12.4%、食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)が10.0%、スポーツ用品の李寧(2331/HK)が3.2%、ミネラルウォーターの農夫山泉(9633/HK)が2.8%ずつ下落した。TCL電子は昨日引け後、中間決算の130〜160%増益見通しを発表したが、好感する買いはみられていない。統一企業については、同社が販売するカップ麺を巡り、異物混入騒動が起きている事態が不安視された。農夫山泉のペットボトル飲料水には、品質基準の懸念が浮上。香港消費者委員会は15日、ボトル飲料に含まれる臭素酸塩が欧州連合(EU)の定める基準値の上限に達しているとの調査結果を報告した。
セメントや非鉄など素材セクターもさえない。華潤水泥HD(1313/HK)が2.7%安、中国建材(3323/HK)が1.9%安、北京金隅集団(2009/HK)が1.7%安、中国アルミ(2600/HK)が5.8%安、江西銅業(358/HK)が3.0%安で引けた。
半面、スマートフォン部材・組立の銘柄群は高い。舜宇光学科技(2382/HK)が7.0%、高偉電子(1415/HK)が5.2%、丘タイ科技(1478/HK)が2.0%、比亜迪電子(BYDエレク:285/HK)が4.0%、富智康集団(2038/HK)が2.4%ずつ上昇した。そのほか、半導体株も物色されている。
一方、本土マーケットは小幅ながら4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.08%高の2976.30ポイント取引を終了した。ハイテク株が高い。産金株、軍事関連株、公益株、エネルギー株、自動車株、不動産株なども買われた。半面、保険株は安い。インフラ建設株、酒造・食品株、銀行株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。