2025/01/02 16:30
中国大引:上海総合2.7%安で続落、金融株下げ主導
新年初商いとなる2日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比89.20ポイント(2.66%)安の3262.56ポイントと続落した。昨年11月26日以来、約5週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
投資家の慎重スタンスが強まる流れ。取引時間中に報告された2024年12月の財新中国製造業PMI(民間集計)は50.5となり、予想(51.7)外に前月(51.5)から低下した。先行して発表された国家統計局による景況感指数がそれほど悪い内容ではなかったこともあり、投資家に失望が広がっている。ほか、米国の高関税スタンスも引き続き売り材料視された。米国では今月20日、トランプ米大統領の就任式が行われる予定。トランプ氏は就任後、中国などに追加関税を課すと表明している。朝方は下値が堅かったものの、指数は徐々に下げ幅を広げ、引けにかけて一段安となった。習近平・国家主席は12月31日、恒例の新年に向けたテレビ演説で、外部環境の不確実性などを踏まえ、2025年は積極的に政策を実行していくと表明している。(亜州リサーチ編集部)
金融株が下げを主導。交通銀行(601328/SH)が3.1%安、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が2.8%安、中国人寿保険(601628/SH)が5.0%安、中国平安保険(601318/SH)が3.7%安、中国銀河証券(601881/SH)が7.3%安、中信証券(600030/SH)が5.9%安で引けた。
ハイテク株も安い。半導体封止・検査の江蘇長電科技(600584/SH)が6.4%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が6.0%、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が5.6%、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が5.1%ずつ下落した。
自動車株も急落。上海汽車集団(600104/SH)が8.3%安、広州汽車集団(601238/SH)が4.3%安、長城汽車(601633/SH)が4.1%安、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が3.9%安、賽力斯集団(601127/SH)が3.6%安で取引を終えた。最大手の上海汽車については、12月販売が24.2%減となり、9カ月連続でのマイナス成長となったことを嫌気している。ほか、賽力斯集団は12月の新エネルギー自動車(NEV)販売台数が前年同月比9.6%減。2024年の月次販売では、初めてのマイナスだった。このほか、インフラ関連株、食品・酒造株、公益株、医薬株、資源・素材株なども下げが目立った。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.58ポイント(1.71%)安の262.80ポイント、深センB株指数が11.00ポイント(0.91%)安の1202.03ポイントで終了した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家の慎重スタンスが強まる流れ。取引時間中に報告された2024年12月の財新中国製造業PMI(民間集計)は50.5となり、予想(51.7)外に前月(51.5)から低下した。先行して発表された国家統計局による景況感指数がそれほど悪い内容ではなかったこともあり、投資家に失望が広がっている。ほか、米国の高関税スタンスも引き続き売り材料視された。米国では今月20日、トランプ米大統領の就任式が行われる予定。トランプ氏は就任後、中国などに追加関税を課すと表明している。朝方は下値が堅かったものの、指数は徐々に下げ幅を広げ、引けにかけて一段安となった。習近平・国家主席は12月31日、恒例の新年に向けたテレビ演説で、外部環境の不確実性などを踏まえ、2025年は積極的に政策を実行していくと表明している。(亜州リサーチ編集部)
金融株が下げを主導。交通銀行(601328/SH)が3.1%安、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が2.8%安、中国人寿保険(601628/SH)が5.0%安、中国平安保険(601318/SH)が3.7%安、中国銀河証券(601881/SH)が7.3%安、中信証券(600030/SH)が5.9%安で引けた。
ハイテク株も安い。半導体封止・検査の江蘇長電科技(600584/SH)が6.4%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が6.0%、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が5.6%、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が5.1%ずつ下落した。
自動車株も急落。上海汽車集団(600104/SH)が8.3%安、広州汽車集団(601238/SH)が4.3%安、長城汽車(601633/SH)が4.1%安、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が3.9%安、賽力斯集団(601127/SH)が3.6%安で取引を終えた。最大手の上海汽車については、12月販売が24.2%減となり、9カ月連続でのマイナス成長となったことを嫌気している。ほか、賽力斯集団は12月の新エネルギー自動車(NEV)販売台数が前年同月比9.6%減。2024年の月次販売では、初めてのマイナスだった。このほか、インフラ関連株、食品・酒造株、公益株、医薬株、資源・素材株なども下げが目立った。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.58ポイント(1.71%)安の262.80ポイント、深センB株指数が11.00ポイント(0.91%)安の1202.03ポイントで終了した。
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