2025/03/13 13:28
香港前場:ハンセン0.7%安で5日続落、上海総合は0.4%下落 
13日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比173.51ポイント(0.74%)安の23426.80ポイント5日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も70.45ポイント(0.81%)安の8611.68ポイントと続落した。売買代金は1215億3610万香港ドルに縮小している(12日前場は1362億3810万香港ドル)。
様子見ムードが買いを手控えさせる流れ。香港に上場する主要企業の通期決算が本格化しつつあることや、週明け17日に1〜2月の主要経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が発表されることも気がかりだ。また、「トランプ関税」に端を発した貿易戦争のエスカレートも引き続き懸念材料となっている。ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待が根強い中、指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が5.1%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.7%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が4.4%安と下げが目立った。
セクター別では、半導体やクラウド、AI(人工知能)技術関連が安い。SMICのほか、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が4.4%、華虹半導体(1347/HK)が2.4%、万国数拠HD(9698/HK)が6.9%、金山雲HD(3896/HK)が4.9%、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.6%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が3.1%ずつ下落した。テック株に売りが広がる中、ハンセン科技(テック)指数は2.2%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている(構成30銘柄のうち下落27)。
オンライン医療サービス関連もさえない。訊飛医療科技(2506/HK)が6.5%安、医渡科技(2158/HK)が4.7%安、京東健康(6618/HK)と阿里健康信息技術(241/HK)がそろって2.8%安と値を下げた。
半面、香港不動産セクターはしっかり。新世界発展(17/HK)が1.7%、領展房地産投資信託基金(823/HK)が1.6%、信和置業(83/HK)が1.5%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.0%ずつ上昇した。債務問題を抱える新世界発展については、中国の4大国有銀行が支援を強化するとの思惑が広がっている。中国当局が2月に4大国有銀行を招集し、新世界発展に対する融資支援を行うよう求めたもよう――などと伝わった。
一方、本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.44%安の3357.02ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが安い。消費関連、不動産、医薬、インフラ関連、証券、素材なども売られた。半面、エネルギーは高い。銀行・保険、公益も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
様子見ムードが買いを手控えさせる流れ。香港に上場する主要企業の通期決算が本格化しつつあることや、週明け17日に1〜2月の主要経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が発表されることも気がかりだ。また、「トランプ関税」に端を発した貿易戦争のエスカレートも引き続き懸念材料となっている。ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待が根強い中、指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が5.1%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.7%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が4.4%安と下げが目立った。
セクター別では、半導体やクラウド、AI(人工知能)技術関連が安い。SMICのほか、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が4.4%、華虹半導体(1347/HK)が2.4%、万国数拠HD(9698/HK)が6.9%、金山雲HD(3896/HK)が4.9%、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が3.6%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が3.1%ずつ下落した。テック株に売りが広がる中、ハンセン科技(テック)指数は2.2%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている(構成30銘柄のうち下落27)。
オンライン医療サービス関連もさえない。訊飛医療科技(2506/HK)が6.5%安、医渡科技(2158/HK)が4.7%安、京東健康(6618/HK)と阿里健康信息技術(241/HK)がそろって2.8%安と値を下げた。
半面、香港不動産セクターはしっかり。新世界発展(17/HK)が1.7%、領展房地産投資信託基金(823/HK)が1.6%、信和置業(83/HK)が1.5%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が1.0%ずつ上昇した。債務問題を抱える新世界発展については、中国の4大国有銀行が支援を強化するとの思惑が広がっている。中国当局が2月に4大国有銀行を招集し、新世界発展に対する融資支援を行うよう求めたもよう――などと伝わった。
一方、本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.44%安の3357.02ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが安い。消費関連、不動産、医薬、インフラ関連、証券、素材なども売られた。半面、エネルギーは高い。銀行・保険、公益も買われた。
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