/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル 亜州リサーチ公式X 亜州リサーチ公式Instagram

2025/06/24 08:45

買い先行か、トランプ大統領は「イラン・イスラエルは停戦」と投稿 無料記事

◆24日の香港マーケットは、中東情勢の安定化期待で買い先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。トランプ米大統領は日本時間24日午前7時過ぎ、「イランとイスラエルが停戦で合意した」と自身のSNSに投稿した。イランとイスラエルの軍事衝突を巡っては、イスラエルを支援する米軍が21日、イランの核施設を直接攻撃。イランは報復措置としてカタールの米軍基地にミサイルを発射した。ただ、イランは攻撃を事前通知していたため人的被害はなく、攻撃は抑制的だったと分析されている。
 週明け23日の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.9%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.9%高と反発。中東情勢の不透明感で指数は安く推移する場面もあったが、売り一巡後は買いが優勢となった。WTI原油先物が7%超下げたことや、米利下げ観測が投資家心理を上向かせている。米金融政策動向に関しては、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事に続き、ボウマン理事も7月の米利下げを支持する可能性を示唆した。
 中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.9%高と4日ぶりに反発した。主要な香港との重複上場銘柄では、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が8.0%高、新東方教育科技集団(EDU/NYSE、9901/HK)が5.2%高、小鵬汽車(XPEV/NYSE、9868/HK)が4.7%高と上げが目立っている。
 内部環境も悪くない。新規の取引材料には乏しいものの、中国経済対策の期待感は続いている。市場関係者からは「景気下支えに向け、当局は下半期に金利や預金準備率を引き下げる可能性がある」との声も聞かれる状況だ。
 香港市場で新規株式公開(IPO)が相次ぐ中、市場活性化の期待も高まっている。前日23日は冷凍空調機器部品メーカーの浙江三花智能控制(2050/HK)、腫瘍医療グループの佰沢医療集団(2609/HK)、バイオ医薬の薬捷安康(南京)科技(2617/HK)が新規上場し、あす25日は中国生活家電メーカーの湖北香江電器(2619/HK)、中国配車サービス大手の曹操出行(2643/HK)、26日は宝飾品販売の周六福珠宝(6168/HK)、海外ブランド香水販売の穎通HD(6883/HK)、産後ケアサービスの聖貝拉(2508/HK)がメインボード上場する。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買い先行しそうだ。米中の金融緩和期待に加え、中東情勢の安定化期待が投資家心理を上向かせよう。時間外取引の米株先物が続伸していることや、原油相場が下げていることもプラス材料だ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース