2025/12/24 08:43 NEW!!
動意薄の展開か、香港はクリスマスで短縮取引 
◆短縮取引となる24日の香港マーケットは、休場や中国指標の発表を控え動意を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は安定的。米株の上昇基調が続いている。サンタクロース・ラリー(クリスマス後の年末年始に株価が上昇しやすいというアノマリー)の期待が続く中、23日の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.2%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6%高とそろって4日続伸。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数も0.6%高と4日続伸し、11日に付けた史上最高値を塗り替えた。人工知能(AI)ブームが再び相場を盛り上げるとの見方や、米景気の楽観が相場を支えている。米商務省が23日発表した第3四半期の国内総生産(GDP)速報値は、年率換算で前期比4.3%増となり、伸びは市場予想(3.3%)に反し、前四半期(3.8%)から加速した。ただ、米市場はクリスマス休暇で24日が短縮取引、25日が休場とあって、市場参加者は少なく、商いは低調なものとなっている。
中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.6%安と4日ぶりに反落している。主要な香港との重複上場銘柄では、万国数拠HD(GDS/NASDAQ、9698/HK)が3.1%安、小馬智行(ポニーAI::PONY/NASDAQ、2026/HK)が3.0%安、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が2.2%安と下げが目立った。
内部環境は中立。中国の政策に対する期待感が高まる半面、中国指標の発表が気がかりだ。中国では来週にかけ、重要指標の発表が相次ぐ。27日に11月の工業企業利益、31日に国家統計局などによる12月の製造業PMIと非製造業PMI、民間が集計する12月のRatingDog中国サービス業PMIなどだ。10月の工業企業利益は5.5%減と3カ月ぶりに縮小している。官製の製造業PMIと非製造業PMI、民間の製造業PMIはそれぞれ前月に続き景況判断の境目となる50を割り込む見通しだ。一方、中国の政策を巡っては、当局が景気重視のスタンスを継続している。中国財政部は23日、2026年の政府債発行総額を引き続き高水準に維持すると発表。財政政策で景気を下支えする姿勢を示した。また、北京で22〜23日に開かれた住宅建設などに関する会議では、「都市再開発と住宅市場安定化」に関する取り組みを強化する方針が決定された。金融緩和の期待も根強い。早ければ年明け1月にも預金準備率や政策金利はが引き下げられるとの見方が広がっている。
なお香港市場は、きょう24日がクリスマス休暇で半日商い、25日と26日が休場となる(本土市場は通常取引)。また、来週31日は年末で半日立ち合い(本土市場は通常取引)。1月1日が元旦で香港・本土ともに休場だ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として動意を欠く展開か展開か。米株の上昇基調や中国の政策期待など好材料はあるものの、香港の休場や中国の指標発表を前に、積極的な売買が見送られる可能性もある。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は安定的。米株の上昇基調が続いている。サンタクロース・ラリー(クリスマス後の年末年始に株価が上昇しやすいというアノマリー)の期待が続く中、23日の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.2%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6%高とそろって4日続伸。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数も0.6%高と4日続伸し、11日に付けた史上最高値を塗り替えた。人工知能(AI)ブームが再び相場を盛り上げるとの見方や、米景気の楽観が相場を支えている。米商務省が23日発表した第3四半期の国内総生産(GDP)速報値は、年率換算で前期比4.3%増となり、伸びは市場予想(3.3%)に反し、前四半期(3.8%)から加速した。ただ、米市場はクリスマス休暇で24日が短縮取引、25日が休場とあって、市場参加者は少なく、商いは低調なものとなっている。
中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.6%安と4日ぶりに反落している。主要な香港との重複上場銘柄では、万国数拠HD(GDS/NASDAQ、9698/HK)が3.1%安、小馬智行(ポニーAI::PONY/NASDAQ、2026/HK)が3.0%安、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が2.2%安と下げが目立った。
内部環境は中立。中国の政策に対する期待感が高まる半面、中国指標の発表が気がかりだ。中国では来週にかけ、重要指標の発表が相次ぐ。27日に11月の工業企業利益、31日に国家統計局などによる12月の製造業PMIと非製造業PMI、民間が集計する12月のRatingDog中国サービス業PMIなどだ。10月の工業企業利益は5.5%減と3カ月ぶりに縮小している。官製の製造業PMIと非製造業PMI、民間の製造業PMIはそれぞれ前月に続き景況判断の境目となる50を割り込む見通しだ。一方、中国の政策を巡っては、当局が景気重視のスタンスを継続している。中国財政部は23日、2026年の政府債発行総額を引き続き高水準に維持すると発表。財政政策で景気を下支えする姿勢を示した。また、北京で22〜23日に開かれた住宅建設などに関する会議では、「都市再開発と住宅市場安定化」に関する取り組みを強化する方針が決定された。金融緩和の期待も根強い。早ければ年明け1月にも預金準備率や政策金利はが引き下げられるとの見方が広がっている。
なお香港市場は、きょう24日がクリスマス休暇で半日商い、25日と26日が休場となる(本土市場は通常取引)。また、来週31日は年末で半日立ち合い(本土市場は通常取引)。1月1日が元旦で香港・本土ともに休場だ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として動意を欠く展開か展開か。米株の上昇基調や中国の政策期待など好材料はあるものの、香港の休場や中国の指標発表を前に、積極的な売買が見送られる可能性もある。
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