17日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比5.79ポイント（0.18％）高の3241.82ポイントと続伸した。
　経済指標の改善が好感される流れ。取引時間中に公表された2024年の中国GDP成長率は前年比5.0％となり、市場予想（4.9％）を上回り、政府目標の「5.0％前後」を達成した。12月の各種統計についても、小売売上高や鉱工業生産などが上振れている。12月の小売売上高は前年同月比3.7％増。増加率は市場予想（3.6％）と11月実績（3.0％）を上回った。12月の全国工業企業の鉱工業生産額は前年同月比で6.2％増加。増加率は市場予想と11月実績（ともに5.4％）を上回っている。米国のインフレ圧力が緩和されたことで、米追加利下げの期待が再び高まり、中国でも金融緩和がしやすくなるとの見方も根強い。ただ上値は限定的。トランプ米次期大統領の就任を来週20日に控えて米中対立の警戒感が依然としてくすぶっている。(亜州リサーチ編集部)
　業種別では、自動二輪、農薬化学肥料、セラミック、飛行機製造株などの上げが目立つ。隆キン通用動力（603766/SH）が2.1％高、柳化化学工業（600423/SH）がストップ高、広東松発陶磁（603268/SH）が2.7％高、江西洪都航空工業（600316/SH）が5.4％高で引けた。
　電子部品株もしっかり。広東依頓電子科技（603328/SH）がストップ高、厦門法拉電子（600563/SH）が6.0％、 環旭電子（601231/SH）が5.1％ずつ上昇した。このほか、発電設備、食品、化学工業株なども買われている。半面、印刷包装、アパレル・靴、紡績株などは売られた。
　一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.53ポイント（0.58％）安の260.77ポイント、深センB株指数が3.93ポイント（0.33％）安の1190.91ポイントで終了した。


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