2025/08/12 08:41
上値の重い展開か、米株安が逆風に 
◆12日の香港マーケットは、米株安を嫌気し上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はややネガティブ。米株安が逆風だ。米インフレ動向や米関税政策の不透明感がくすぶる中、11日の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.5%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%安と4日ぶりに反落している。12日に公表される7月の米消費者物価指数(CPI)に関しては、前年同月比の上昇率が6月を上回るとの予想がコンセンサス。物価上昇圧力は、これから加速すると指摘されている。ゴールドマン・サックスの最新調査によると、「トランプ関税」によるコスト上昇の大部分はこれまで米企業が負担してきたが、今後は徐々に消費者の負担が増してくる見通しだ。なお、トランプ米大統領が中国に対する関税措置の一時停止を90日間延長する大統領令に署名したことについては、すでに予想されたことだとしてそれほど好材料視されていない。
中国銘柄もさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.3%安と続落している。主要な香港との重複上場銘柄では、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が2.9%安、百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ、9888/HK)が1.6%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE、9988/HK)が1.4%安と下げが目立った。
内部環境に新規の取引材料は乏しい。中国では今週、15日に7月の小売売上高や鉱工業生産、1〜7月の固定資産投資、7月の金融統計も週内に報告される予定だ。そのほか、香港上場する主要企業の中間決算報告も進んでいる。きょう12日は閲文集団(772/HK)や万洲国際(288/HK)、銀河娯楽集団(27/HK)、中国聯通(762/HK)、13日は騰訊HD(700/HK)や電能実業(6/HK)、14日は吉利汽車HD(175/HK)や香港鉄路(66/HK)、京東集団(9618/HK)、京東健康(6618/HK)、京東物流(2618/HK)、網易(9999/HK)、長江実業集団(1113/HK)、長江和記実業(1/HK)、中国電信(728/HK)などだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。内外に目新しい買い材料が不足する中、昨夜の米株安が嫌気されよう。米中の指標発表を前に、様子見ムードも漂いそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はややネガティブ。米株安が逆風だ。米インフレ動向や米関税政策の不透明感がくすぶる中、11日の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.5%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%安と4日ぶりに反落している。12日に公表される7月の米消費者物価指数(CPI)に関しては、前年同月比の上昇率が6月を上回るとの予想がコンセンサス。物価上昇圧力は、これから加速すると指摘されている。ゴールドマン・サックスの最新調査によると、「トランプ関税」によるコスト上昇の大部分はこれまで米企業が負担してきたが、今後は徐々に消費者の負担が増してくる見通しだ。なお、トランプ米大統領が中国に対する関税措置の一時停止を90日間延長する大統領令に署名したことについては、すでに予想されたことだとしてそれほど好材料視されていない。
中国銘柄もさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.3%安と続落している。主要な香港との重複上場銘柄では、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が2.9%安、百度(バイドゥ:BIDU/NASDAQ、9888/HK)が1.6%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE、9988/HK)が1.4%安と下げが目立った。
内部環境に新規の取引材料は乏しい。中国では今週、15日に7月の小売売上高や鉱工業生産、1〜7月の固定資産投資、7月の金融統計も週内に報告される予定だ。そのほか、香港上場する主要企業の中間決算報告も進んでいる。きょう12日は閲文集団(772/HK)や万洲国際(288/HK)、銀河娯楽集団(27/HK)、中国聯通(762/HK)、13日は騰訊HD(700/HK)や電能実業(6/HK)、14日は吉利汽車HD(175/HK)や香港鉄路(66/HK)、京東集団(9618/HK)、京東健康(6618/HK)、京東物流(2618/HK)、網易(9999/HK)、長江実業集団(1113/HK)、長江和記実業(1/HK)、中国電信(728/HK)などだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。内外に目新しい買い材料が不足する中、昨夜の米株安が嫌気されよう。米中の指標発表を前に、様子見ムードも漂いそうだ。
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