2025/08/19 09:04
下値の堅い展開か、中国の政策期待が支えに 
◆19日の香港マーケットは、中国の政策期待で下値の堅い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はやや不透明。米金融政策動向が気がかりだ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は22日、ジャクソンホール会議(各国の中央銀行関係者が集まる国際経済シンポジウム)で講演する予定。9月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが決定されることは確実視されているが、その後の金融政策についての見解が示されるかに注目が集まっている。米高関税政策による物価上昇が懸念される中、足もとでは「利下げサイクルは緩やかなものになる」との見方が優勢。大幅利下げの期待も後退し、18日の米債券市場では、長期金利の指標となる米10年債利回りの上昇が続いている(債券価格は3日続落)。
18日の米株市場は方向感を欠く。主要指標のNYダウが前営業日比0.07%安と反落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.03%高と3日ぶりに反発している。
中国銘柄はしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.1%高と続伸している。主要な香港との重複上場銘柄では、金山雲(キングソフト・クラウド:KC/NASDAQ、3896/HK)が5.4%高、微博(ウェイボー:WB/NASDAQ、9898/HK)が3.4%高、万国数拠HD(GDS/NASDAQ、9698/HK)が2.6%高と上げが目立った。
内部環境はそれほど悪くない。中国経済の減速懸念は依然としてくすぶっているが、同時に政策期待も高まっている。李強・首相は18日、消費を促進し、経済成長を維持していく方針を改めて表明。今年の成長目標「5.0%前後」を達成することに努めると強調した。それより先、中国人民銀行(中央銀行)は15日、四半期金融政策報告書を公表。ハイテクと消費分野の成長支援を強化する方針が示された。
一方、香港上場企業の中間決算報告が本格化している。きょう19日は小米集団(1810/HK)や薬明生物技術(2269/HK)、舜宇光学科技(2382/HK)、小鵬汽車(9868/HK)、江西金力永磁科技(6680/HK)、龍源電力集団(916/HK)、華潤ビールHD(291/HK)、20日は香港交易所(388/HK)や百度集団(9888/HK)、金山軟件(3888/HK)、恒基兆業地産(12/HK)、香港中華煤気(3/HK)、永利澳門(1128/HK)などだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の堅い展開か。米長期金利の上昇基調は重しとなるものの、中国の政策に対する期待感が相場を支えよう。また、決算報告が本格化している中国企業の業績動向に着目した物色もありそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はやや不透明。米金融政策動向が気がかりだ。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は22日、ジャクソンホール会議(各国の中央銀行関係者が集まる国際経済シンポジウム)で講演する予定。9月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが決定されることは確実視されているが、その後の金融政策についての見解が示されるかに注目が集まっている。米高関税政策による物価上昇が懸念される中、足もとでは「利下げサイクルは緩やかなものになる」との見方が優勢。大幅利下げの期待も後退し、18日の米債券市場では、長期金利の指標となる米10年債利回りの上昇が続いている(債券価格は3日続落)。
18日の米株市場は方向感を欠く。主要指標のNYダウが前営業日比0.07%安と反落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.03%高と3日ぶりに反発している。
中国銘柄はしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.1%高と続伸している。主要な香港との重複上場銘柄では、金山雲(キングソフト・クラウド:KC/NASDAQ、3896/HK)が5.4%高、微博(ウェイボー:WB/NASDAQ、9898/HK)が3.4%高、万国数拠HD(GDS/NASDAQ、9698/HK)が2.6%高と上げが目立った。
内部環境はそれほど悪くない。中国経済の減速懸念は依然としてくすぶっているが、同時に政策期待も高まっている。李強・首相は18日、消費を促進し、経済成長を維持していく方針を改めて表明。今年の成長目標「5.0%前後」を達成することに努めると強調した。それより先、中国人民銀行(中央銀行)は15日、四半期金融政策報告書を公表。ハイテクと消費分野の成長支援を強化する方針が示された。
一方、香港上場企業の中間決算報告が本格化している。きょう19日は小米集団(1810/HK)や薬明生物技術(2269/HK)、舜宇光学科技(2382/HK)、小鵬汽車(9868/HK)、江西金力永磁科技(6680/HK)、龍源電力集団(916/HK)、華潤ビールHD(291/HK)、20日は香港交易所(388/HK)や百度集団(9888/HK)、金山軟件(3888/HK)、恒基兆業地産(12/HK)、香港中華煤気(3/HK)、永利澳門(1128/HK)などだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の堅い展開か。米長期金利の上昇基調は重しとなるものの、中国の政策に対する期待感が相場を支えよう。また、決算報告が本格化している中国企業の業績動向に着目した物色もありそうだ。
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