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2026/03/17 09:08 NEW!!

買い先行か、原油上昇が一服 無料記事

◆17日の香港マーケットは、原油上昇の一服で買い先行か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はひとまず安定している。高騰していた原油相場が低下に転じ、金融市場の混乱やインフレの進行に対する警戒感が薄れた。米国・イスラエルとイランの戦争は続いているが、ベッセント米財務長官は16日、事実上閉鎖されていた「オイルロード」の要衝となるホルムズ海峡で中国やインドなどのタンカーが運航を再開していると発言。世界的な原油供給確保のため、米国はイランの石油タンカーによる海峡航行も容認していると述べた。また、無人機(ドローン)の攻撃で一時停止していたアラブ首長国連邦(UAE)の石油積み出しも再開したと伝わっている。16日のNY商品取引所では、WTI原油先物が前週末比5.3%安の93.50米ドル(1バレル)と4日ぶりに反落。15日の時間外取引では、一時102米ドルを突破していた。過度なインフレ懸念が後退する中、米債券市場では長期金利の指標となる米10年債利回りが低下に転じている(債券価格は5日ぶりに反発)。
 16日の米株市場では、主要指標のNYダウが0.8%高と5日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.2%高と3日ぶりに反発した。中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.0%高と続伸している。主要な香港との重複上場銘柄では、騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック:TME/NYSE、1698/HK)が6.3%高、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が5.3%高、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が2.9%高、禾賽科技(ヘサイ・グループ:HSAI/NASDAQ、2525/HK)が2.7%高、百勝中国HD(ヤム・チャイナ・ホールディングス:YUMC/NYSE、9987/HK)が2.7%高と上げが目立った。
 内部環境もポジティブ。今年1〜2月の中国経済統計が強い内容となり、2026年は景気が持ち直すとの見方が広がっている。16日に公表された1〜2月の中国経済統計では、小売売上高が前年同期比2.8%増と予想(2.5%増)を上回った。2月は春節(旧正月)の影響で公表はなかったため、昨年12月(0.9%増)との比較では伸びが大幅に拡大している。ほか、鉱工業生産も予想を上回り、固定資産投資が予想外に増加した。それより先、13日に発表された金融統計では、人民元建て新規融資額が市場予想を上回り、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びが鈍化予想に反し前月と同水準を維持している。また、先ごろ閉幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で、今年からスタートする第15次5カ年計画(2026〜30年)が承認された。内需拡大や先端産業育成の対策などに注目が集まっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。中東情勢緊迫化の警戒感は依然としてくすぶっているものの、原油相場の上昇一服が買い安心感につながりそうだ。中国の政策で恩恵を受けやすい銘柄群を物色する動きもみられよう。


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