2026/03/11 08:54 NEW!!
神経質な値動きか、中東情勢の不透明感が重しに 
◆11日の香港マーケットは、中東情勢の不透明感で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は不透明。中東情勢を巡る楽観論が後退した。米国・イスラエルとイランの戦争に関し、「トランプ米大統領が早期終結の可能性に言及した」と報じられたものの、イランの外交当事者は海外メディアのインタビューで、「イラン政府は米国との長期戦に備えている」と警告。外交交渉の余地はないとし、イラン政府の強硬姿勢が続いていることを強調した。また、米メディアは10日、「オイルロード」の要衝となるホルムズ海峡にイラン軍が機雷を敷設し始めていると伝えた。10日のNY商品取引所では、主要国が原油備蓄を放出するとの観測で、WTI原油先物は前日より11.9%安い83.45米ドル(1バレル)と8日ぶりに反落したが、日本時間早朝の時間外取引では86米ドル台に上昇している。
10日の米株市場は方向感を欠く。主要指標のNYダウが0.07%安と小反落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.01%高と小幅に続伸した。中国銘柄はしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は2.0%高と3日続伸している。主要な香港との重複上場銘柄では、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が15.4%高、文遠知行(ウィーライド:WRD/NASDAQ、800/HK)が7.5%高、万国数拠HD(GDS/NASDAQ、9698/HK)が6.1%高と上げが目立った。新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来については、10〜12月期決算が予想を上回る増収となり、特別項目を除く損益が赤字予想に反し黒字となった事が刺激材料となっている。
内部環境は悪くない。中国景気の持ち直し期待が高まっている。10日に公表された1〜2月の貿易統計では、米ドル建て輸出が前年同期比21.8%増(予想は7.2%増)、輸入が19.8%増(予想は7.0%増)で着地した。それより先、9日発表された2月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス1.3%で着地。上昇率は市場予想(プラス0.9%)と前月実績(プラス0.2%)を上回った。上昇は5カ月連続。一方、生産者物価指数(PPI)はマイナス0.9%。前月実績(マイナス1.4%)と市場予想(マイナス1.1%)より小幅な下げにとどまっている。
政策期待も持続。中国ではあす12日に閉幕する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で、今年からスタートする第15次5カ年計画(2026〜30年)の要綱が審議されている。徐々に政策内容が明らかにされる見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国の経済対策や景気持ち直しの期待などは支えとなりそうだが、中東情勢の不透明感が相場の足かせだ。動向を伝えるニュースフローに一喜一憂する場面もあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は不透明。中東情勢を巡る楽観論が後退した。米国・イスラエルとイランの戦争に関し、「トランプ米大統領が早期終結の可能性に言及した」と報じられたものの、イランの外交当事者は海外メディアのインタビューで、「イラン政府は米国との長期戦に備えている」と警告。外交交渉の余地はないとし、イラン政府の強硬姿勢が続いていることを強調した。また、米メディアは10日、「オイルロード」の要衝となるホルムズ海峡にイラン軍が機雷を敷設し始めていると伝えた。10日のNY商品取引所では、主要国が原油備蓄を放出するとの観測で、WTI原油先物は前日より11.9%安い83.45米ドル(1バレル)と8日ぶりに反落したが、日本時間早朝の時間外取引では86米ドル台に上昇している。
10日の米株市場は方向感を欠く。主要指標のNYダウが0.07%安と小反落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.01%高と小幅に続伸した。中国銘柄はしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は2.0%高と3日続伸している。主要な香港との重複上場銘柄では、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が15.4%高、文遠知行(ウィーライド:WRD/NASDAQ、800/HK)が7.5%高、万国数拠HD(GDS/NASDAQ、9698/HK)が6.1%高と上げが目立った。新興EV(電気自動車)メーカーの蔚来については、10〜12月期決算が予想を上回る増収となり、特別項目を除く損益が赤字予想に反し黒字となった事が刺激材料となっている。
内部環境は悪くない。中国景気の持ち直し期待が高まっている。10日に公表された1〜2月の貿易統計では、米ドル建て輸出が前年同期比21.8%増(予想は7.2%増)、輸入が19.8%増(予想は7.0%増)で着地した。それより先、9日発表された2月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス1.3%で着地。上昇率は市場予想(プラス0.9%)と前月実績(プラス0.2%)を上回った。上昇は5カ月連続。一方、生産者物価指数(PPI)はマイナス0.9%。前月実績(マイナス1.4%)と市場予想(マイナス1.1%)より小幅な下げにとどまっている。
政策期待も持続。中国ではあす12日に閉幕する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で、今年からスタートする第15次5カ年計画(2026〜30年)の要綱が審議されている。徐々に政策内容が明らかにされる見通しだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国の経済対策や景気持ち直しの期待などは支えとなりそうだが、中東情勢の不透明感が相場の足かせだ。動向を伝えるニュースフローに一喜一憂する場面もあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。





