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2026/03/03 09:03 NEW!!

しっかりか、米ハイテク株高が支えに 無料記事

◆3日の香港マーケットは、米ハイテク株高を支えにしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は好悪材料が入り混じる状況。中東情勢の混迷化はマイナス材料だ。米・イスラエルとイランの軍事衝突が長引くと警戒される中、原油相場の先高観が強まり、インフレ高進も懸念されている。トランプ米大統領が2日のメディアインタビューで、イランへの大規模攻撃を示唆したほか、米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長は同日、米軍の目的達成には時間がかかり、追加部隊の派遣を継続していると述べた。また、イラン革命防衛隊の幹部が2日、「オイルロード」の要衝となるホルムズ海峡を封鎖したことを明らかにし、通過する船舶は攻撃すると警告している。2日のNY商品市場では、WTI原油先物が6.3%高と大幅続伸した。
 一方、米株市場が落ち着きつつあることは好材料。3日の米株市場では、主要指標のNYダウが続落したものの、下げ幅は前日比0.1%安にとどまった。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%高と3日ぶりに反発している。米景気の改善基調がプラス。米サプライマネジメント協会(ISM)が2日公表した2月の製造業PMIは52.4と市場予想(51.8)を上回り、景況判断の境目となる50を2カ月連続で超過した。また、「戦争」が売り材料として相場に与える影響は長く続かないとの経験則も意識されている。もっとも、インフレ高進の警戒感も根強く、投資家心理が好転するほどではない。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は21.44と、前日比で7.96%(1.58ポイント)上昇。再び節目の20を超過した。中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.1%安と4日続落している。主要な香港との重複上場銘柄では、金山雲(キングソフト・クラウド:KC/NASDAQ、3896/HK)が4.9%安、文遠知行(ウィーライド:WRD/NASDAQ、800/HK)が3.7%安、万国数拠HD(GDS/NASDAQ、9698/HK)が3.4%安、小鵬汽車(エックスポン:XPEV/NYSE、9868/HK)が3.3%安と下げが目立った。
 内部環境はそれほど悪くない。中国経済の鈍化懸念がくすぶる中、当局は景気対策を強めるとの見方が広がっている。中国ではあす4日に国家統計局などによる2月の製造業PMIと非製造業PMI、民間が集計する2月のRatingDog中国製造業PMIとRatingDog中国サービス業PMIが発表される予定だ。あすの指標については、国家統計局の製造業PMIが49.2(前月は49.3)、非製造業PMIが49.7(前月は49.4)で着地するとの予想がコンセンサス。いずれも前月に続き、景況判断の境目となる50を下回る見通しだ。
 また、中国では今週5日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕する。あわせて、国政助言機関の全国政治協商会議が4日に開幕する。それり先、中国共産党の中央政治局が先週2月27日に開いた会議では、より積極的な経済政策を打ち出す必要性が強調された。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。中東地域の地政学リスクは重しとなりそうだが、米ハイテク株高や中国経済対策の期待感が支えとなろう。また、昨日のハンセン指数は約2カ月ぶりの安値を付けたとあって、自律反発狙いの買いが入ることにも期待したい。


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