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2026/01/09 08:47

神経質な値動きか、米中指標を注視 無料記事

◆9日の香港マーケットは、米中の指標見極めで神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。米労働省が9日に報告する昨年12月の雇用統計に注目が集まっている。米雇用情勢は米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の方向を決める重要指標のひとつとなるためだ。これまでに公表された雇用指標では、昨年11月分の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数(非農業部門)が市場予想を下回り、昨年12月のADP全米雇用リポートで(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数が予想に届かなかった。
 8日の米株市場はまちまち。主要指標のNYダウが前日比0.6%高と反発する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%安と4日ぶりに反落した。中国銘柄はしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.1%高と3日ぶりに反発している。主要な香港との重複上場銘柄では、万国数拠HD(GDS/NASDAQ、9698/HK)が8.5%高、ビリビリ(BILI/NASDAQ、9626/HK)が6.5%高、騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック:TME/NYSE、1698/HK)が5.4%高、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE、9988/HK)が5.2%高と下げが目立った。中国当局が近く、エヌビディアの人工知能(AI)半導体「H200」について、民間企業の商業利用を一部認め輸入を許可する方針と伝わったことが支援材料。アリババは非公式にH200を20万個購入する見通しという。
 一方、中国でも指標発表が気がかり材料となる。12月の月次経済統計発表が相次ぐ。きょう9日に物価統計、来週14日に貿易統計、15日までに金融統計などだ。また19日には、小売売上高や鉱工業生産などのほか、2025年のGDP成長率も報告される。本日朝方(日本時間10時半ごろ)に公表される物価統計に関しては、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でプラス0.8%(前月はプラス0.7%)、生産者物価指数(PPI)がマイナス2.0%(前月はマイナス2.2%)で着地すると予想されている。デフレ緩和の兆しがみられるかが焦点だ。
 ただ、政策期待は高まっている。中国共産党中央政治局常務委員会が8日、国務院など重要組織を集めて開催され、主宰した習近平・国家主席が重要な談話を発表。会議では、今年が第15次5カ年計画(2026〜30年)の初年度だということを踏まえ、経済・社会発展に向けた活動の好調なスタートを切らなけれならないと強調された。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米中の指標をにらみながらの展開となろう。ただ、中国の政策に対する期待感が根強く、政策で恩恵を受けやすい銘柄などは物色されそうだ。


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