2025/12/08 08:45 NEW!!
神経質な値動きか、中国貿易統計を注視 
◆週明け8日の香港マーケットは、中国指標の見極めで神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は悪くない。過度な米インフレ懸念の後退がプラス材料だ。米ミシガン大学が5日公表した12月の消費者態度指数(速報値)では、1年先の期待インフレ率が前月の4.5%から4.1%、5年先が前月の3.4%から3.2%とそれぞれ低下。米連邦準備理事会(FRB)が利下げをしやすくなるとの見方が改めて広がっている。FRBが9〜10日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.25%の追加利下げを決定するとの予想が市場コンセンサスだ。
5日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.2%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%高と4日続伸した。インフレ期待の鈍化を受け、米雇用の安定化のためFRBは2026年も利下げを継続するとの観測が流れている。
中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.3%高と続伸している。主要な香港との重複上場銘柄では、万国数拠HD(GDS/NASDAQ、9698/HK)が4.2%高、中通快逓(開曼)(ZTO/NYSE、2057/HK)が3.1%高、新東方教育科技集団(EDU/NYSE、9901/HK)が2.7%高、小鵬汽車(エックスポン:XPEV/NYSE、9868/HK)が2.6%高と上げが目立った。
一方、内部的には中国の月次経済統計に注目が集まる。きょう8日に11月の貿易統計、10日に同月の物価統計、15日に同月の小売売上高や鉱工業生産などが公表される予定だ。きょう発表の貿易統計に関しては、米ドル建て輸出が前月の1.1%減から4.0%増、米ドル建て輸入が1.0%増から3.0%増に改善すると予想されている。
そのほか、2026年の経済政策を決める中央経済工作会議が早めれば今週にも開催される見通しだ(2024年は12月11〜12日に実施)。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米追加利下げ期待や中国の政策に対する期待感などは引き続き支えとなりそうだが、中国指標の内容が気がかりだ。結果次第では相場の波乱要因となる可能性もあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は悪くない。過度な米インフレ懸念の後退がプラス材料だ。米ミシガン大学が5日公表した12月の消費者態度指数(速報値)では、1年先の期待インフレ率が前月の4.5%から4.1%、5年先が前月の3.4%から3.2%とそれぞれ低下。米連邦準備理事会(FRB)が利下げをしやすくなるとの見方が改めて広がっている。FRBが9〜10日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.25%の追加利下げを決定するとの予想が市場コンセンサスだ。
5日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.2%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%高と4日続伸した。インフレ期待の鈍化を受け、米雇用の安定化のためFRBは2026年も利下げを継続するとの観測が流れている。
中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.3%高と続伸している。主要な香港との重複上場銘柄では、万国数拠HD(GDS/NASDAQ、9698/HK)が4.2%高、中通快逓(開曼)(ZTO/NYSE、2057/HK)が3.1%高、新東方教育科技集団(EDU/NYSE、9901/HK)が2.7%高、小鵬汽車(エックスポン:XPEV/NYSE、9868/HK)が2.6%高と上げが目立った。
一方、内部的には中国の月次経済統計に注目が集まる。きょう8日に11月の貿易統計、10日に同月の物価統計、15日に同月の小売売上高や鉱工業生産などが公表される予定だ。きょう発表の貿易統計に関しては、米ドル建て輸出が前月の1.1%減から4.0%増、米ドル建て輸入が1.0%増から3.0%増に改善すると予想されている。
そのほか、2026年の経済政策を決める中央経済工作会議が早めれば今週にも開催される見通しだ(2024年は12月11〜12日に実施)。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。米追加利下げ期待や中国の政策に対する期待感などは引き続き支えとなりそうだが、中国指標の内容が気がかりだ。結果次第では相場の波乱要因となる可能性もあろう。
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