2020/08/27 09:13
売り買い交錯か、業績動向を見極め
◆27日の香港マーケットは、中国企業の業績動向をにらみながら売り買いが交錯する展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は安定的。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.3%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.7%高と5日続伸した。ナスダック指数は史上最高値を連日で更新。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数も連日で高値を切り上げた。新型コロナウイルスのワクチン開発の前進や、米指標の改善が好感されている。米バイオ製薬ベンチャーのモデルナは26日、開発中のワクチンが初期段階の臨床試験(治験)で、中高年層にも効果が確認できたと発表した。経済指標では、7月の米耐久財受注が市場予想を大幅に上回り、3カ月連続で増加している。コロナ禍のなかにあっても業績が安定しているとの見方でハイテク関連株に買いが継続。ダウ平均に新規採用される顧客情報管理(CRM)大手のセールスフォース・ドットコムが公表した5〜7月期決算は予想を上回り、通期見通しも上方修正した。同社株は26%高と急伸している。「GAFAM」と呼ばれる主力IT関連(グーグルの持株会社アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)もそろって上昇した。
なお、各国の中央銀行関係者は27〜28日の2日間にかけて、国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)を開催する予定だ。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は17日の演説で、新しい金融政策に言及するとの見方が流れている。
一方、26日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が1.3%安と続落した。手がかり材料難のなかで、投資家の買い意欲が低下している。中国では月次統計の発表が一巡し、目新しい政策の発表もない。また、主要企業の決算発表がこれから本格化するだけに、内容を見極めたいとするスタンスも強まった。足元で活況だった深セン「創業板」は、2.1%安と急反落している。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として売り買いが交錯する展開か。主要企業の決算発表が集中するなか、引き続き業績動向に一喜一憂した売買がみられよう。
本日は、中国石油天然気(857/HK)や中国平安保険(2318/HK)、万科企業(2202/HK)、広深鉄路(525/HK)、復星国際(656/HK)、中国民航信息網絡(696/HK)、網龍網絡HD(777/HK)、中芯国際集成電路製造(981/HK)、中信銀行(998/HK)、東方電気(1072/HK)、中遠海運能源運輸(1138/HK)、中遠海運港口(1199/HK)、中国信達資産管理(1359/HK)、中国国際海運集装箱(2039/HK)、イ柴動力(2338/HK)、中国電力国際発展(2380/HK)、中国アルミ(2600/HK)、上海医薬集団(2607/HK)、大連港(2880/HK)などが中間決算を発表する。
昨日引け後以降に発表された主力企業の中間決算では、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が31%増益、衆安在線財産保険(6060/HK)が利益5倍、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が19%減益、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が29%減益、中国蒙牛乳業(チャイナ・モンニウ・デイリー:2319/HK)が42%減益などとなっている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は安定的。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.3%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.7%高と5日続伸した。ナスダック指数は史上最高値を連日で更新。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数も連日で高値を切り上げた。新型コロナウイルスのワクチン開発の前進や、米指標の改善が好感されている。米バイオ製薬ベンチャーのモデルナは26日、開発中のワクチンが初期段階の臨床試験(治験)で、中高年層にも効果が確認できたと発表した。経済指標では、7月の米耐久財受注が市場予想を大幅に上回り、3カ月連続で増加している。コロナ禍のなかにあっても業績が安定しているとの見方でハイテク関連株に買いが継続。ダウ平均に新規採用される顧客情報管理(CRM)大手のセールスフォース・ドットコムが公表した5〜7月期決算は予想を上回り、通期見通しも上方修正した。同社株は26%高と急伸している。「GAFAM」と呼ばれる主力IT関連(グーグルの持株会社アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)もそろって上昇した。
なお、各国の中央銀行関係者は27〜28日の2日間にかけて、国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)を開催する予定だ。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は17日の演説で、新しい金融政策に言及するとの見方が流れている。
一方、26日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が1.3%安と続落した。手がかり材料難のなかで、投資家の買い意欲が低下している。中国では月次統計の発表が一巡し、目新しい政策の発表もない。また、主要企業の決算発表がこれから本格化するだけに、内容を見極めたいとするスタンスも強まった。足元で活況だった深セン「創業板」は、2.1%安と急反落している。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として売り買いが交錯する展開か。主要企業の決算発表が集中するなか、引き続き業績動向に一喜一憂した売買がみられよう。
本日は、中国石油天然気(857/HK)や中国平安保険(2318/HK)、万科企業(2202/HK)、広深鉄路(525/HK)、復星国際(656/HK)、中国民航信息網絡(696/HK)、網龍網絡HD(777/HK)、中芯国際集成電路製造(981/HK)、中信銀行(998/HK)、東方電気(1072/HK)、中遠海運能源運輸(1138/HK)、中遠海運港口(1199/HK)、中国信達資産管理(1359/HK)、中国国際海運集装箱(2039/HK)、イ柴動力(2338/HK)、中国電力国際発展(2380/HK)、中国アルミ(2600/HK)、上海医薬集団(2607/HK)、大連港(2880/HK)などが中間決算を発表する。
昨日引け後以降に発表された主力企業の中間決算では、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が31%増益、衆安在線財産保険(6060/HK)が利益5倍、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が19%減益、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が29%減益、中国蒙牛乳業(チャイナ・モンニウ・デイリー:2319/HK)が42%減益などとなっている。
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