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2020/03/24 09:04

自律反発狙いの買いで下値の固い展開か、米ダウ先物高も支えに 無料記事

◆24日の香港マーケットは、NYダウ先物高を支えに自律反発狙いの買いが入る展開か。
 外部環境は依然として不透明。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比3.0%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%安とそろって続落した(NYダウは約3年4カ月ぶりの安値)。新型コロナウイルス対策法案の合意先送りが失望される。新型コロナ感染拡大による景気悪化を和らげるためにトランプ政権が打ち出した2兆米ドルの経済対策に関しては、野党・民主党が法案の変更を求め合意できなかった。法案否決は連日にわたっている。民主党は独自案を検討しているとされ、法案成立には時間がかかるとみられた。米連邦準備理事会(FRB)は23日朝、大型経済対策第2弾として、米国債と住宅ローン担保証券(MBS)を無期限で必要なだけ購入すると発表したが、好感する買いは限定されている。
 一方、23日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が3.1%安と急反落。約1年1カ月ぶりの安値水準に低迷した。世界景気の悪化懸念が重し。中国以外の国・地域で新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、国境閉鎖や移動制限が強化されるなかで、世界のサプライチェーンが寸断するとの不安が改めて強まっている。海外マネーの流出も警戒。中国・香港間の相互取引スキームを通じた23日の売買では、香港経由の本土株売買が連日で大幅な売り越しとなった。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として下値の固い展開か。ハンセン指数と上海総合指数は足元での下落が急ピッチなこともあり、自律反発狙いの買いも入りやすい。世界景気の先行き不安は依然として続いているものの、各国中銀の相次ぐ緩和策が改めて注目される可能性もある。また、時間外取引のNYダウ先物が急反発していることも相場を後押ししそうだ。
 なお、香港では上場企業の決算報告がピークを迎えている。本日は昆侖能源(135/HK)や万洲国際(288/HK)、中国電信(728/HK)、龍湖集団HD(960/HK)、中信資源HD(1205/HK)、安踏体育用品(2020/HK)、金山軟件(3888/HK)、好孩子国際HD(1086/HK)、四環医薬HD集団(460/HK)、あす25日は中国海洋石油(883/HK)や中国人寿保険(2628/HK)、統一企業中国HD(220/HK)、華電国際電力(1071/HK)、新華人寿保険(1336/HK)、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)、中国広核電力(1816/HK)、瑞声科技HD(2018/HK)、中国蒙牛乳業(2319/HK)、中海油田服務(2883/HK)、中国建築国際集団(3311/HK)、中国金茂HD(817/HK)などが通期決算を報告する予定だ。


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