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2025/10/03 08:37

買い継続か、米株高値更新と中国政策期待が支えに 無料記事

◆3日の香港マーケットは、投資家心理が上向く中で買い継続か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。米株の高値更新がポジティブ材料だ。2日の米株市場は、機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数が前日比0.1%高と5日続伸し、前日に続き史上最高値を更新。主要指標のNYダウも0.2%高と5日続伸し、連日で最高値を切り上げた。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.4%高と5日続伸し、9月22日以来、約1週ぶりに最高値を更新している。米つなぎ予算案の協議が難航し、一部米政府機関の閉鎖が長期化するとの懸念は重しとなったものの、米利下げサイクルの期待が相場を支えている。2日の米債券市場では、長期金利の指標となる10年債利回りが前日に続き低下(債券価格は続伸)。前日公表された9月のADP全米雇用リポートが弱い内容となったことで、米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げをするとの観測が金利の先安感につながった。
 中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.1%高と続伸している。主要な香港との重複上場銘柄では、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE、9988/HK)が3.6%高、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が3.1%高、万国数拠HD(GDS/NASDAQ、9698/HK)が2.8%高と上げが目立った。
 内部環境も悪くない。中国では国慶節・中秋節の大型連休が1日スタートし、本土市場は8日まで休場だが(香港市場は7日が休場)、政策期待は持続している。次期5カ年計画(2026〜30年)について討議する20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)に関しては、今月20〜23日に開催される予定。会議では、人工知能(AI)技術の発展なども重要な議題になるとみられている。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体としてしっかりか。米株の高値更新や中国の政策期待が引き続き相場の押し上げ要因となろう。ただ、売り圧力が意識されることには注意したい。主要指標のハンセン指数はこのところ急ピッチに上昇し、前日は約4年3カ月ぶりの高値水準を回復した。


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