2025/12/12 09:05 NEW!!
しっかりか、中国景気対策に期待感 
◆12日の香港マーケットは、中国の政策に対する期待感でしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は良好。米連邦準備理事会(FRB)の緩和スタンスが引き続きポジティブ材料として意識されそうだ。FRBは10日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想通り0.25%の追加利下げを決定。さらに流動性を高めるため、短期国債を購入する方針も示した。米景気を改善し、金融市場も活性化すると期待されている。
11日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比13.%高と続伸し、およそ1カ月ぶりに史上最高値を更新。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数も0.2%上昇し、最高値を塗り替えた。ただ、9〜11月期の売上高が予想ほど伸びず、人工知能(AI)への過剰投資が警戒され、米IT大手オラクルが10.8%安と急落し、半導体などハイテク関連は売りにおされている。ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%安と3日ぶりに反落した。
中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.1%安と反落している。主要な香港との重複上場銘柄では、金山雲(キングソフト・クラウド:KC/NASDAQ、3896/HK)が5.3%安、小鵬汽車(エックスポン:XPEV/NYSE、9868/HK)が2.3%安、ビリビリ(BILI/NASDAQ、9626/HK)が1.7%安と下げが目立った。
一方、内部的には中国経済対策が注目される。2026年の経済政策を決める中央経済工作会議が10〜11日に開催され、金融と財政で景気を支援する方針が決定された。一連の報道によると、大型の財政出動や、金利や預金準備率の引き下げなども含み、財政赤字の拡大も容認している。デフレ脱却にも注力するとした。
なお、中国では週明け15日、11月の小売売上高や鉱工業生産、1〜7月の固定資産投資や不動産開発投資などが公表される予定。小売売上高や鉱工業生産は前回と同水準で着地する見通しだが、固定資産や不動産の投資は縮小が拡大すると予想されている。また、15日までに報告される11月の金融統計に関しては、人民元建て新規融資額が前回から拡大するとの見込みだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。米金融緩和に加え、中国の経済政策方針が示されたことで、投資家に買い安心感が広がりそうだ。ただ、中国指標を見極めたいとするスタンスが強まれば、上値を抑える可能性もあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は良好。米連邦準備理事会(FRB)の緩和スタンスが引き続きポジティブ材料として意識されそうだ。FRBは10日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想通り0.25%の追加利下げを決定。さらに流動性を高めるため、短期国債を購入する方針も示した。米景気を改善し、金融市場も活性化すると期待されている。
11日の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比13.%高と続伸し、およそ1カ月ぶりに史上最高値を更新。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数も0.2%上昇し、最高値を塗り替えた。ただ、9〜11月期の売上高が予想ほど伸びず、人工知能(AI)への過剰投資が警戒され、米IT大手オラクルが10.8%安と急落し、半導体などハイテク関連は売りにおされている。ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%安と3日ぶりに反落した。
中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.1%安と反落している。主要な香港との重複上場銘柄では、金山雲(キングソフト・クラウド:KC/NASDAQ、3896/HK)が5.3%安、小鵬汽車(エックスポン:XPEV/NYSE、9868/HK)が2.3%安、ビリビリ(BILI/NASDAQ、9626/HK)が1.7%安と下げが目立った。
一方、内部的には中国経済対策が注目される。2026年の経済政策を決める中央経済工作会議が10〜11日に開催され、金融と財政で景気を支援する方針が決定された。一連の報道によると、大型の財政出動や、金利や預金準備率の引き下げなども含み、財政赤字の拡大も容認している。デフレ脱却にも注力するとした。
なお、中国では週明け15日、11月の小売売上高や鉱工業生産、1〜7月の固定資産投資や不動産開発投資などが公表される予定。小売売上高や鉱工業生産は前回と同水準で着地する見通しだが、固定資産や不動産の投資は縮小が拡大すると予想されている。また、15日までに報告される11月の金融統計に関しては、人民元建て新規融資額が前回から拡大するとの見込みだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。米金融緩和に加え、中国の経済政策方針が示されたことで、投資家に買い安心感が広がりそうだ。ただ、中国指標を見極めたいとするスタンスが強まれば、上値を抑える可能性もあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。






