2026/03/19 08:58 NEW!!
売り先行か、外部環境が悪化 
◆19日の香港マーケットは、外部環境の悪化で売り先行か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はネガティブ。米国・イスラエルとイランの戦争で原油相場が高止まりしているほか、米連邦準備理事会(FRB)のタカ派(引き締めに積極的)スタンスが懸念材料だ。中東情勢を巡っては、イスラエル軍が相次ぎイランの高官を殺害し、同国のガス田も攻撃。イランは報復を表明し、カタールやサウジアラビアのエネルギー拠点を攻撃した。情勢が緊迫化する中、日本時間19日早朝の時間外取引で、WTI原油先物は一時、再び100米ドル(1バレル)を突破している。一方、FRBが18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り政策金利が据え置かれた。その後の会見でパウエルFRB議長は、「中東情勢が米経済に与える影響は不透明」としたうえで、インフレ圧力が続けば「利下げは行われない」と明言。18日の米債券市場では長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇に転じた(債券価格は3日ぶりに反落)。また、2月の米卸売物価指数(PPI)が予想外に加速したことも金利上昇につながっている。
18日の米株市場は、主要指標のNYダウが1.6%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.5%安とそろって3日ぶりに反落した。中国銘柄も急落。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は2.1%安と続落している。主要な香港との重複上場銘柄では、微博(ウェイボー:WB/NASDAQ、9898/HK)が10.7%安、騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック:TME/NYSE、1698/HK)が9.4%安、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が5.1%安と下げが目立った。そのほか、OTC(店頭市場)にADR上場する騰訊HD(テンセント・ホールディングス:TCEHY/US、700/HK)が4.6%安。同社が公表した通期決算は15.9%増益と市場予想を上回ったが、好感する買いは限定された。
内部的には新規材料が乏しい。月次経済統計の発表も一巡し、目先は企業業績の動向が注目だ。香港では主要企業の決算報告が本格化。きょう19日はAIAグループ(1299/HK)や長江和記実業(1/HK)、中遠海運HD(1919/HK)、瑞声科技HD(2018/HK)、李寧(2331/HK)、中国聯通(762/HK)が期末決算、阿里巴巴集団HD(9988/HK)が第3四半期決算、あす20日は紫金鉱業集団(2899/HK)や小鵬汽車(9868/HK)、永利澳門(1128/HK)が期末決算を発表する予定だ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。中国経済対策の期待感は続いているが、外部環境の不透明感が投資家心理の重しとなる。中東情勢を巡るニュースフローに一喜一憂しそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はネガティブ。米国・イスラエルとイランの戦争で原油相場が高止まりしているほか、米連邦準備理事会(FRB)のタカ派(引き締めに積極的)スタンスが懸念材料だ。中東情勢を巡っては、イスラエル軍が相次ぎイランの高官を殺害し、同国のガス田も攻撃。イランは報復を表明し、カタールやサウジアラビアのエネルギー拠点を攻撃した。情勢が緊迫化する中、日本時間19日早朝の時間外取引で、WTI原油先物は一時、再び100米ドル(1バレル)を突破している。一方、FRBが18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り政策金利が据え置かれた。その後の会見でパウエルFRB議長は、「中東情勢が米経済に与える影響は不透明」としたうえで、インフレ圧力が続けば「利下げは行われない」と明言。18日の米債券市場では長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇に転じた(債券価格は3日ぶりに反落)。また、2月の米卸売物価指数(PPI)が予想外に加速したことも金利上昇につながっている。
18日の米株市場は、主要指標のNYダウが1.6%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.5%安とそろって3日ぶりに反落した。中国銘柄も急落。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は2.1%安と続落している。主要な香港との重複上場銘柄では、微博(ウェイボー:WB/NASDAQ、9898/HK)が10.7%安、騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック:TME/NYSE、1698/HK)が9.4%安、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が5.1%安と下げが目立った。そのほか、OTC(店頭市場)にADR上場する騰訊HD(テンセント・ホールディングス:TCEHY/US、700/HK)が4.6%安。同社が公表した通期決算は15.9%増益と市場予想を上回ったが、好感する買いは限定された。
内部的には新規材料が乏しい。月次経済統計の発表も一巡し、目先は企業業績の動向が注目だ。香港では主要企業の決算報告が本格化。きょう19日はAIAグループ(1299/HK)や長江和記実業(1/HK)、中遠海運HD(1919/HK)、瑞声科技HD(2018/HK)、李寧(2331/HK)、中国聯通(762/HK)が期末決算、阿里巴巴集団HD(9988/HK)が第3四半期決算、あす20日は紫金鉱業集団(2899/HK)や小鵬汽車(9868/HK)、永利澳門(1128/HK)が期末決算を発表する予定だ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。中国経済対策の期待感は続いているが、外部環境の不透明感が投資家心理の重しとなる。中東情勢を巡るニュースフローに一喜一憂しそうだ。
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