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2026/02/10 08:54

上値の重い展開か、米中指標が気がかり 無料記事

◆10日の香港マーケットは、米中の指標発表を前に上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。米株高が続いているほか、米利下げ観測が高まっていることもプラスだ。インフレ鈍化を背景に、米連邦準備理事会(FRB)は次回の利下げを前倒しするとの見方が広がっている。ニューヨーク連銀は9日、今年1月の消費者調査で、1年先のインフレ期待が昨年12月時点の3.4%→3.1%に低下したことを明らかにした。また、直近で公表された雇用関係の指標も軟調が目立つ。米国では11日に1月の雇用統計、13日に1月の消費者物価指数(CPI)が発表される。雇用の悪化やインフレの鈍化が示された場合、FRBが利下げを急ぐとの期待も強まりそうだ。
 9日の米株市場は、主要指標のNYダウは前営業日比0.04%高と続伸し、小幅ながら連日で史上最高値を更新。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.90%高と続伸した。人工知能(AI)投資を巡る警戒感が薄らぐ中、半導体やソフトウエア株には買いが継続し相場を支えている。ただ、重要な米経済指標の発表を週内に控え、主力株の一角などには利益確定売りもみられた。中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.12%高と3日続伸している。主要な香港との重複上場銘柄では、金山雲(キングソフト・クラウド:KC/NASDAQ、3896/HK)が3.8%高、小馬智行(ポニーAI::PONY/NASDAQ、2026/HK)が3.5%高、文遠知行(ウィーライド:WRD/NASDAQ、800/HK)が3.2%高、華住集団(HTHT/NASDAQ、1179/HK)が1.7%高と上げが目立った。
 内部的には指標発表が気がかり。中国ではあす11日に1月の物価統計、14日までに同月の金融統計が発表される。11日朝方(日本時間10時半ごろ)に公表される物価統計に関しては、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でプラス0.4%(前月はプラス0.8%)、生産者物価指数(PPI)がマイナス1.5%(前月はマイナス1.9%)で着地すると予想されている。デフレ緩和の兆しがみられるかが焦点だ。
 なお、来週は春節連休で本土市場が16〜23日、香港市場が16日後場から19日まで休場。連休中は政府の政策発表や企業の情報開示も少なくなる。市場関係者の間には、春節前に金融緩和が発表されるとの見方もあるが、現時点でその兆しはない。
 香港市場は新規株隙公開(IPO)が相次ぐ。きょう10日は、人工知能(AI)推論向けシステムオンチップ(SoC)サプライヤーの愛芯元智半導体(アクセラ・セミコンダクター:600/HK)、釣り装備メーカーの楽欣戸外国際(リッジ・アウトドア・インターナショナル:2720/HK)、11日はインテリジェント製造設備メーカーの無錫先導智能装備(ウーシー・リード・インテリジェント・エキップメント:470/HK)、13日は産業AIグラフソリューションの北京海致科技集団(ベイジン・ハイジ・テクノロジー・グループ:2706/HK)、電力・通信インフラ部材メーカーの深セン市沃爾核材(シェンジェン・ウォーアル・ヒート・シュリンカブル・マテリアル:9981/HK)が予定されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米株の高値更新などは支えとなりそうだが、米中の指標発表を前に様子見ムードが漂いそうだ。また、春節の大型連休を控え、すでに人の移動も始まっている。市場参加者が縮小する可能性もありそうだ。


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