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2020/07/28 09:01

しっかりか、米ハイテク株高が支えに 無料記事

◆28日の香港マーケットは、米ハイテク株高の流れを継いでしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.4%高、ナスダック指数が1.7%高とそろって3日ぶりに反発した。主要企業の決算発表が本格化するなか、今週報告予定の大型IT関連に業績期待の買いが入り、相場を押し上げている。29日に四半期決算を公表するフェイスブック、30日に発表を予定するアップルやアマゾン、アルファベットなどに買いが先行した。新型コロナウイルス感染拡大を背景に、「在宅」消費が活発化したとの見方が広がっている。また、コロナ・ワクチンの開発に進展がみられたこともプラス。米バイオ製薬ベンチャーのモデルナは27日、開発中のワクチンについて、米国内90カ所で3万人規模の最終臨床試験を実施すると発表した。
 一方、27日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%高と3日ぶりに反発。中国景気の回復基調が好感された。中国国家統計局は朝方、全国工業企業の利益総額が2020年6月、前年同月比11.5%増に拡大したと報告。6カ月ぶりにプラス成長を回復した5月(6.0%増)に比べ、増加ペースはさらに加速している。ただ、上値は重い。新型コロナウイルス、ハイテク、国家安全保障、香港問題など多数分野で米中が対立するなか、米中両国がそれぞれ領事館の閉鎖命令を出す事態に発展した。中国の在ヒューストン総領事館はすでに撤退が完了し、成都の米国総領事館は27日閉鎖されている。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体としてしっかりとした展開か。香港域内で新規のコロナ感染者数が連日で100人を超えるなど、感染拡大に歯止めがかからないことは不安材料となるものの、米ハイテク株高を好感した買いが優勢となりそうだ。なかでも、前日に総じてさえなかった「ハンセン科技指数(Hang Seng TECH Index)」組み入れウエート上位の「ATMX」と呼ばれる阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)、美団点評(メイトゥアン・ディエンピン:3690/HK)、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)の値動きに注目したい。本土市場もハイテク銘柄の主導で買いが継続しそうだ。


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