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2020/02/20 08:56

神経質な値動きか、中国の金利動向を見極め 無料記事

◆20日の香港マーケットは、中国の金利動向をにらみながら神経質な値動きか。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%高と4日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9%高と3日続伸した。ナスダック指数は史上最高値を連日で更新している。中国政府の積極的な景気支援策により、新型コロナウイルス感染拡大による景気悪化が和らぐと期待された。中国の景気動向に株価が左右されやすい、アップルや半導体関連に買いが広がっている。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が公開した1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、現行の金融政策が適切だと判断されたことが分かった。株式市場などに資金流入が続くと期待されている。
 一方、19日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%安と3日ぶりに反落。中国の金利動向を見極めたいとするスタンスが重しとなった。中国では20日、2月分の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(事実上の貸出基準金利)が公表される。新型ウイルス感染拡大に対処するため、3カ月ぶりに引き下げられるとの見方が市場でのコンセンサスだ。目先の焦点は、引き下げ幅などに移っている。また、上海総合指数は春節明けに急落して以降、ほぼ一本調子で上昇してきただけに、利食い売り圧力も高まった。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは中国の金利動向を見極めながらの展開か。上述したLPRに関しては、1年物と5年物がそれぞれ、10ベーシスポイント(bp)引き下げられるとの見方が優勢だ。ただ、結果次第では波乱要因になる恐れもあるので注意したい。


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