2025/12/04 08:47
しっかりか、米株高が支えに 
◆4日の香港マーケットは、米株高を支えにしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はポジティブ。米株高が投資家心理の支えとなりそうだ。3日の米株市場は、米追加利下げの期待が続き、主要指標のNYダウが前日比0.9%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%高とそろって続伸。NYダウは史上最高値を更新した11月12日以来の高い水準を付けた。民間雇用統計の弱い結果を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が来週(9〜10日)の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを決定するとの見方が一段と高まっている。3日発表された11月のADP全米雇用リポートでは、(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数が予想外に減少し、2023年以来の大幅減だった。FRBは金融緩和で雇用を支えるとの見方が広がっている。米金利先物市場の値動きから算出するCMEフェドウオッチ(政策金利が変更される確率)では、12月のFOMCで0.25%利下げする確率が3日時点で9割ほどとなった。
半面、中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.4%安と続落している。主要な香港との重複上場銘柄では、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が4.8%安、小鵬汽車(エックスポン:XPEV/NYSE、9868/HK)が4.0%安、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が3.7%安と下げが目立った。
内部環境は不透明。中国では11月の景況感指数が前日までに出揃った。官民で公表された中国製造業PMIは景況判断の境目となる50をそろって割り込み、内需の弱さを顕在化させる内容。国家統計局による非製造業PMIは2022年12月以来、約3年ぶりに節目の50を割り込み、民間によるサービス業PMIは前月からの低下が続いた。これから先は、週明け8日に11月の貿易統計、10日に同月の物価統計、15日に同月の小売売上高や鉱工業生産などが公表される。一方、中国では今月中旬ごろ、2026年の経済政策を決める中央経済工作会議が開催される見通し。市場には、当局が内需を刺激する政策を打ち出すとの観測が広がっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。中国発の新規買い材料には乏しいものの、昨夜の米株高は投資家心理の支えとなりそうだ。また、人民元相場の先高観などが強まっていることも好材料として改めて意識されよう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はポジティブ。米株高が投資家心理の支えとなりそうだ。3日の米株市場は、米追加利下げの期待が続き、主要指標のNYダウが前日比0.9%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%高とそろって続伸。NYダウは史上最高値を更新した11月12日以来の高い水準を付けた。民間雇用統計の弱い結果を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が来週(9〜10日)の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを決定するとの見方が一段と高まっている。3日発表された11月のADP全米雇用リポートでは、(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数が予想外に減少し、2023年以来の大幅減だった。FRBは金融緩和で雇用を支えるとの見方が広がっている。米金利先物市場の値動きから算出するCMEフェドウオッチ(政策金利が変更される確率)では、12月のFOMCで0.25%利下げする確率が3日時点で9割ほどとなった。
半面、中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.4%安と続落している。主要な香港との重複上場銘柄では、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が4.8%安、小鵬汽車(エックスポン:XPEV/NYSE、9868/HK)が4.0%安、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が3.7%安と下げが目立った。
内部環境は不透明。中国では11月の景況感指数が前日までに出揃った。官民で公表された中国製造業PMIは景況判断の境目となる50をそろって割り込み、内需の弱さを顕在化させる内容。国家統計局による非製造業PMIは2022年12月以来、約3年ぶりに節目の50を割り込み、民間によるサービス業PMIは前月からの低下が続いた。これから先は、週明け8日に11月の貿易統計、10日に同月の物価統計、15日に同月の小売売上高や鉱工業生産などが公表される。一方、中国では今月中旬ごろ、2026年の経済政策を決める中央経済工作会議が開催される見通し。市場には、当局が内需を刺激する政策を打ち出すとの観測が広がっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。中国発の新規買い材料には乏しいものの、昨夜の米株高は投資家心理の支えとなりそうだ。また、人民元相場の先高観などが強まっていることも好材料として改めて意識されよう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。






