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2020/07/29 09:15

上値の重い展開か、新型コロナ感染拡大に警戒感 無料記事

◆29日の香港マーケットは、新型コロナ感染拡大の警戒感で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.8%安、ナスダック指数が1.3%安とそろって反落した。四半期決算報告が本格化するなか、さえない業績を公表した銘柄群が売られ、全体相場を押し下げている。事務用品のスリーエム(3M)は決算が予想を下回り、4.9%安と急落。外食のマクドナルドも1株利益が予想に届かず売られた。
 米景気の先行き不安も改めて意識される。7月の米消費者信頼感指数は92.6となり、予想(95.0)以上に前月(98.3)から低下した。また、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長は28日、国内の新規コロナウイルス感染状況について、一部の州で拡大がピークアウトしつつあるものの、なお多くの地域で感染拡大の脅威があると警告。抑制措置の導入で、経済活動正常化が遅れるとの見方も広がった。米追加経済対策も不透明。米与党・共和党は27日、1兆米ドル規模の経済刺激策を公表したが、野党・民主党の要求とは溝が深く、協議が難航するとの不安が高まった。
 一方、28日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.7%高と続伸。中国の景気回復基調が引き続き支えとなり、内需株を中心に買いが広がった。国家統計局は27日、全国工業企業の利益総額が2020年6月、前年同月比11.5%増に拡大したと報告。6カ月ぶりにプラス成長を回復した5月(6.0%増)に比べ、増加ペースはさらに加速している。また、格付け大手のフィッチは28日、中国の格付けを「A+」に据え置き、見通しも「安定的」を継続。そのうえで、2020年の実質GDP成長率見通しを2.7%に上方修正した(従来予想は1.2%)。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。新型コロナ感染拡大の不安が投資家心理を冷やしそうだ。香港では新規感染者数が連日で100人を超える状況。本日(29日)から外食店での店内飲食が終日禁止となるなど、コロナ感染対策が一段と強化される。また、中国本土では27日の新規感染者数が68人に上り、約3カ月半ぶりの水準に達した。北京市では28日、21日ぶりに新規感染者が確認されている。


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