2025/11/27 08:49
神経質な値動きか、中国指標を注視 
◆27日の香港マーケットは、中国指標をにらみながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は安定的。米労働市場の弱さを背景に、次回(12月9〜10日)の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げが決定されるとの見方が一段と強まっている。米連邦準備理事会(FRB)が26日午後に公開した米地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、ほぼ半数の地区で雇用情勢が鈍化した。足もとでは、FRBの高官が相次ぎ、雇用を守るため緩和的な政策を進める必要性に言及している。米金利先物市場の値動きから算出するCMEフェドウオッチ(政策金利が変更される確率)では、12月のFOMCで0.25%利下げする確率は80%を超え、据え置きの確率は15%程度にとどまった。
25日の米株市場は、NYダウが前日比0.7%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%高とそろって4日続伸した。個別では、世界最大級のテクノロジー企業、デル・テクノロジーズが5.8%高。人工知能(AI)向けサーバーの販売が好調だとして、2026年1月通期の収益見通しを引き上げた。
中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.03%安と4日ぶりに反落している。主要な香港との重複上場銘柄では、禾賽科技(ヘサイ・グループ:HSAI/NASDAQ、2525/HK)が7.4%安、金山雲(キングソフト・クラウド:KC/NASDAQ、3896/HK)が4.0%安、騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック:TME/NYSE、1698/HK)が2.3%安と下げが目立った。
内部環境には気がかり材料がある。中国ではきょう27日の寄り付き直後(日本時間10時半ごろ)に10月の工業企業利益、30日に11月の製造業PMIと非製造業PMIが公表される予定。9月の工業企業利益は前月から拡大し、2カ月連続でプラス成長したが、好調が続くかが不透明だ。また、製造業PMIについては、前月の49.0から49.2にやや上向くとの予想だが、依然として景況判断の50を下回ることとなる。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国指標に注目が集まろう。これまでに公表された月次統計では、中国内需の弱さを示すものが多かった。また、産業データでは、全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)が26日に発表した週間データによると、11月第3週(17〜23日)の1日当たり乗用車小売台数は、前年同期比7%減の7万1131台に縮小している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は安定的。米労働市場の弱さを背景に、次回(12月9〜10日)の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げが決定されるとの見方が一段と強まっている。米連邦準備理事会(FRB)が26日午後に公開した米地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、ほぼ半数の地区で雇用情勢が鈍化した。足もとでは、FRBの高官が相次ぎ、雇用を守るため緩和的な政策を進める必要性に言及している。米金利先物市場の値動きから算出するCMEフェドウオッチ(政策金利が変更される確率)では、12月のFOMCで0.25%利下げする確率は80%を超え、据え置きの確率は15%程度にとどまった。
25日の米株市場は、NYダウが前日比0.7%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%高とそろって4日続伸した。個別では、世界最大級のテクノロジー企業、デル・テクノロジーズが5.8%高。人工知能(AI)向けサーバーの販売が好調だとして、2026年1月通期の収益見通しを引き上げた。
中国銘柄はさえない。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.03%安と4日ぶりに反落している。主要な香港との重複上場銘柄では、禾賽科技(ヘサイ・グループ:HSAI/NASDAQ、2525/HK)が7.4%安、金山雲(キングソフト・クラウド:KC/NASDAQ、3896/HK)が4.0%安、騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック:TME/NYSE、1698/HK)が2.3%安と下げが目立った。
内部環境には気がかり材料がある。中国ではきょう27日の寄り付き直後(日本時間10時半ごろ)に10月の工業企業利益、30日に11月の製造業PMIと非製造業PMIが公表される予定。9月の工業企業利益は前月から拡大し、2カ月連続でプラス成長したが、好調が続くかが不透明だ。また、製造業PMIについては、前月の49.0から49.2にやや上向くとの予想だが、依然として景況判断の50を下回ることとなる。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国指標に注目が集まろう。これまでに公表された月次統計では、中国内需の弱さを示すものが多かった。また、産業データでは、全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)が26日に発表した週間データによると、11月第3週(17〜23日)の1日当たり乗用車小売台数は、前年同期比7%減の7万1131台に縮小している。
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