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2019/12/05 09:00

しっかりか、米中通商協議の進展期待が再浮上 無料記事

◆5日の香港マーケットは、米中協議の進展期待でしっかりとした展開か。
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.5%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.5%高とそろって4日ぶりに反発した。米中通商合意の期待感が再び浮上する。米メディアが通商協議に関し、「米中は第1段階の合意に盛り込む関税の撤回範囲で歩み寄りつつある」と事情に詳しい関係者の話として報じた。トランプ米大統領が3日に「合意は急がない」と発言したことについて関係者は、「その場の思い付きでコメントしただけだ」と語っている。また、トランプ氏はメルケル独首相と4日に会談し、中国との協議はとても良好に進んでいると述べた。
 一方、4日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.2%安と3日ぶり反落。米中摩擦の激化が警戒された。米下院は日本時間の4日朝方、新疆ウイグル自治区のイスラム系少数民族(ウイグル族やカザフ族など)への弾圧問題に絡み、関与した中国政府当局者を制裁対象とする法案を可決。すでに米国では「香港人権・民主主義法」が成立し、反発した中国側が報復措置を打ち出していることもあり、投資家の慎重姿勢が強まった。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。米中対立激化の懸念は依然としてくすぶるものの、米中通商協議の進展期待が相場を支えよう。また、減産強化の思惑で、昨夜の原油相場が急伸(WTI原油先物は4.2%高で3日続伸)したことも関連銘柄にとっての追い風となりそうだ。


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