2019/05/28 09:07
方向感を欠く展開か、好悪材料が入り混じる
◆28日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じるなかで方向感を欠く流れか。
外部環境に目立った手がかりはない。昨夜の米国はメモリアルデーの祝日となり、株や債券など全市場が休場だった。欧州市場では、休場の英国を除く主要国の株価指数が総じて上昇。ただ、買い進む動きは限定的だった。
米中通商問題を巡っては、トランプ米大統領が27日、日米首脳会談後の共同記者会見で、「私はある時点で中国と合意すると思う」と発言する一方で、「合意の準備はまだできていない」とも述べている。
一方、週明け27日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.4%高と続伸。人民元安の一服が好感された。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を2営業日連続で元高方向に設定。この日の上海外国為替市場では、元高の動きが継続している。
中国・香港間の相互取引スキームを通じた本土株売買では、依然として売り越しが続いているが、潜在的な海外マネーの流入期待も根強い。指数算出の米MSCIは28日引け後、グローバル株価指数のA株組み入れ比率を5→10%に引き上げる。また、英FTSEラッセルは6月下旬よりエマージング・インデックスに中国A株を段階的に組み入れる予定だ。
こうしたなか、本日の香港・中国マーケットは好悪材料が入り混じるなかで方向感を欠く展開か。海外マネーの流入期待が強まる半面、中国景気の先行き不安もくすぶっている。全国工業企業の利益総額は今年4月、前年同月比3.7%減の5153億9000万人民元(約8兆1930億円)に縮小し、2カ月ぶりのマイナス成長に転じた。5月の中国製造業PMIの発表を週末31日に控え、結果を見極めたいとするスタンスが強まろう。米中通商問題に関しては、楽観論と悲観論が混在し、ニュースフローに一喜一憂する状況だ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境に目立った手がかりはない。昨夜の米国はメモリアルデーの祝日となり、株や債券など全市場が休場だった。欧州市場では、休場の英国を除く主要国の株価指数が総じて上昇。ただ、買い進む動きは限定的だった。
米中通商問題を巡っては、トランプ米大統領が27日、日米首脳会談後の共同記者会見で、「私はある時点で中国と合意すると思う」と発言する一方で、「合意の準備はまだできていない」とも述べている。
一方、週明け27日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.4%高と続伸。人民元安の一服が好感された。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を2営業日連続で元高方向に設定。この日の上海外国為替市場では、元高の動きが継続している。
中国・香港間の相互取引スキームを通じた本土株売買では、依然として売り越しが続いているが、潜在的な海外マネーの流入期待も根強い。指数算出の米MSCIは28日引け後、グローバル株価指数のA株組み入れ比率を5→10%に引き上げる。また、英FTSEラッセルは6月下旬よりエマージング・インデックスに中国A株を段階的に組み入れる予定だ。
こうしたなか、本日の香港・中国マーケットは好悪材料が入り混じるなかで方向感を欠く展開か。海外マネーの流入期待が強まる半面、中国景気の先行き不安もくすぶっている。全国工業企業の利益総額は今年4月、前年同月比3.7%減の5153億9000万人民元(約8兆1930億円)に縮小し、2カ月ぶりのマイナス成長に転じた。5月の中国製造業PMIの発表を週末31日に控え、結果を見極めたいとするスタンスが強まろう。米中通商問題に関しては、楽観論と悲観論が混在し、ニュースフローに一喜一憂する状況だ。
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