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2019/07/02 08:50

買い先行か、米中貿易戦争が休戦 無料記事

◆連休明け2日の香港マーケットは、米中貿易戦争の休戦が好感される流れか。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では主要指標のNYダウが前営業日比0.4%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.1%高と4日続落した。米中貿易戦争の「休戦」で投資家心理が上向く。6月29日に開かれた米中首脳会談では、通商協議を再開させることで合意し、米政府が追加関税「第4弾」発動の先送りを決定した。また、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する規制に関し、汎用品の輸出を認める方針も示されている。なお、米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した6月の製造業景況感指数は予想を上回ったものの、3カ月連続で低下し、約2年半ぶりの低い水準となった。
 一方、1日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が2.2%高と急反発。上述したように、米中通商協議の再開決定が好感された。官民で公表された6月の中国製造業PMIはそろって予想を下回ったものの、相場に対する影響は限定的となっている。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは買いが先行する可能性が高い。米中貿易戦争の「休戦」を手がかりに、中国本土や米国の主要指数が上昇した流れを継ぎそうだ。なお、香港では1日夜、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡るデモ隊の一部が暴徒化し、一時立法会(議会)の議場を占拠したが、2日未明に排除された。一方、本土マーケットは上値の重い展開か。一部で前日に急伸した反動売りが出そうだ。


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