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2019/12/30 09:01

上値の重い展開か、新規の買い材料に乏しく 無料記事

◆週明け30日の香港マーケットは、新規の買い材料を欠く中で上値の重い展開か。
 外部環境に目立った手がかりはない。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.1%高と続伸して史上最高値を更新する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.2%安と12日ぶりに反落するなどまちまちだった。米中通商摩擦の緩和期待や、米年末商戦の好調など好材料はあるものの、年末を控えるなかで積極的な売買が手控えられている。クリスマスから年末にかけて休暇中の市場参加者も多く、全体として取引は盛り上がりを欠いた。
 一方、27日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.1%安と反落。足もとで上昇ピッチが速かったハイテク株や証券株が値下がりし、全体相場の重しとなった。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国の政策に対する期待感が続いたほか、経済指標の上向きが相場を支えている。取引時間中に公表された中国経済指標では、全国工業企業の利益総額が今年11月、前年同月比で5.4%も上昇。10月の9.9%減から大幅に持ち直した。
 他方、香港では週末の反政府行動に収束の兆しはみられない。香港の陳茂波(ポール・チャン)財政長官は29日、「社会混乱が6カ月にも及んでいることが影響し、域内経済は10〜12月(第4四半期)も縮小する」との見通しを明らかにした。民主派団体は、1月1日の元日に大規模なデモ行進を予定している。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として上値の重い展開か。年内の商いは本日とあす31日(半日立会)を残すのみとなり、模様眺めのムードが強まりそうだ。また、中国であす31日、12月の製造業PMI(国家統計局などが集計)が発表されることも気がかり材料として意識されよう。事前のコンセンサス予想では、前月からやや低下する見通しとなっている。新規材料に乏しい中、本土マーケットも動意薄となりそうだ。



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