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2019/10/29 08:59

買い先行か、米中通商摩擦の緩和期待が追い風に 無料記事

◆29日の香港マーケットは、米中通商摩擦の緩和期待で買われる展開か。
 外部環境は良好。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.5%高と続伸し、約1カ月ぶりの高値で取引を終えた(ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.0%高と4日続伸)。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数は0.6%高と4日続伸。今年7月以来、約3カ月ぶりに史上最高値を更新した。米中通商協議の楽観見通しが強まっている。トランプ米大統領は28日、「第1段階」の通商合意はとても大きなものになると記者団に語り、合意文書の署名に向けた最終調整が計画よりも早く進んでいるとの認識を示した。また、米通商代表部(USTR)は同日、今年12月28日を猶予期限とする「一部中国製品への関税適用除外措置」について、最長1年の延長を検討すると発表している。
 一方、28日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.9%高と続伸。米中通商協議の進展と中国の政策期待が追い風となった。産業支援策の思惑でブロックチェーン関連銘柄が軒並み急伸。習近平主席がこのほど主催した学習会で、「ブロックチェーンは技術革新と次期産業革命の主要部分を成す重要な突破口となる」との見方が示されたことを改めて材料視した。本土上場の関連銘柄のうち、100銘柄近くがストップ高している。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは買いが先行する流れか。米中貿易摩擦の緩和期待が強まるなか、投資家のセンチメントも一段と上向きそうだ。ピークを迎える本土系企業の四半期決算発表で、これまでに報告された各社の業績は増益など良好なものが多いこともプラス材料として意識されよう。本日(29日)は、鞍鋼(347/HK)や江西銅業(358/HK)、広深鉄路(525/HK)、中国東方航空(670/HK)、東方電気(1072/HK)、中遠海運港口(1199/HK)、比亜迪(1211/HK)、中国人民保険集団(1339/HK)、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)、広発証券(1776/HK)、北京金隅集団(2009/HK)、広州汽車集団(2238/HK)、中国アルミ(2600/HK)、中国人寿保険(2628/HK)、上海電気集団(2727/HK)、大連港(2880/HK)、紫金鉱業集団(2899/HK)、洛陽欒川モリブデン集団(3993/HK)などが業績報告する予定だ。


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