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2020/02/24 09:12

上値の重い展開か、新型コロナ感染拡大の影響を不安視 無料記事

◆週明け24日の香港マーケットは、新型ウイルス感染拡大の影響が不安視される流れか。
 外部環境はネガティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.8%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.8%安とそろって続落した。米景気指標の悪化を嫌気。新型コロナウイルス感染拡大の警戒感がくすぶるなか、2月の米総合購買担当者景気指数(PMI)は49.6と前月(53.3)から大幅低下し、景況判断の境目となる50を下回った。世界のサプライチェーンが影響を受けると危惧されている。米疾病対策センター(CDC)は21日、「いずれ、アメリカでも感染が拡大する可能性がある」と警告した。
 一方、21日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%高と続伸。政府の景気対策に対する期待感が引き続き相場を支えた。商務部は20日、追加の自動車消費促進策を検討中と報告している。財政部は20日の会見で、社会保険料などの減免措置を発表。企業の負担軽減を図る構えだ。また、2月分の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(事実上の貸出基準金利)引き下げは「物足りない」との見方が流れるなか、更なる金融緩和も視野に入っている。
 新型ウイルスを巡るニュースフローでは、発生源となった湖北省以外の一部地域で感染者が減少傾向だと伝わる一方、中国共産党・党中央政治局は「まだピークには達していない」との見解を示したと報じられている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。新型コロナウイルスの感染が日本や韓国などで拡大するなか、世界経済の悪化が改めて懸念されそうだ。ただ、中国の景気対策に対する期待は根強く、下値を叩くような売りは出にくいだろう。


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