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2019/08/01 08:52

売り先行か、米金融政策と米中貿易問題に不透明感 無料記事

◆1日の香港マーケットは、米金融政策と米中貿易問題の不透明感が嫌気される展開か。
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前日比1.2%安と続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.2%安と3日続落した。米追加緩和の期待が後退。米連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通りおよそ10年半ぶりの利下げを決定したが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長はその後の声明で、「今回の利下げは予防的措置で、金融緩和サイクルの開始ではない」と説明した。トランプ米大統領はツイッターで、FOMCの決定を強く批判している。
 米中貿易問題の不透明感も強まる。閣僚級の米中通商協議は、7月31日に2日間の協議を終えたが、実質的な交渉時間は5時間にも満たなかった。次回は9月に米国で開く予定となっているものの、双方の溝は深く、交渉合意の道筋は見えていない。
 一方、7月31日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.7%安と反落。米中通商協議が開催中とあって、結果を見極めたいとするスタンスが上値を抑えた。また、朝方公表された今年7月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)は49.7という結果。前月実績(49.4)と市場予想(49.6)は上回ったものの、節目の50を3カ月連続で下回るなど、国内景気の先行き不安が依然としてくすぶる状況だ。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられる展開か。上述したように、米金融政策と米中貿易問題の不透明感が嫌気されそうだ。


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