2019/09/18 08:49
戻りを試す展開か、米株高が追い風に
◆18日の香港マーケットは、米株高をきっかけに戻りを試す展開か。
外部環境は落ち着きつつある。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前日比0.1%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.4%高と3日ぶりに反発した。懸念材料だった原油相場の急騰が一服し、原油高による景気悪化懸念がひとまず薄らいでいる。サウジアラビア当局は17日、攻撃を受けた石油施設について、月内に生産能力の大半を回復する見通しを示した。WTI原油先物も大幅に下落している。ただ、全体としては上値が重い。米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策発表やパウエル米連邦準備理事会(FRB)の会見を翌日に控え、様子見ムードも漂った。
一方、17日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.7%安と続落。約2週ぶりの安値水準に落ち込んだ。利下げ期待の後退が投資家心理を冷やしている。中国人民銀行(中央銀行)はこの日、「中期貸出ファシリティ(MLF)」を通じ資金供給したものの、金利を据え置いた。市場ではこれ以前に、人民銀がMLF金利の引き下げによって市場金利の低下を促すとの見方が一部で広がっていたが、この期待が外れた格好だ。景気の先行き不安も続いている。中国では、8月の鉱工業生産や小売売上高の伸びが予想に反して前月実績を下回った。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として戻りを試す展開か。指数は足元の下げが急ピッチだったこともあり、昨夜の米株高をきっかけに買い戻しが入りそうだ。ただ、中国発の新規材料に乏しく、積極的に上値を買い進む動きともならないだろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は落ち着きつつある。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前日比0.1%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.4%高と3日ぶりに反発した。懸念材料だった原油相場の急騰が一服し、原油高による景気悪化懸念がひとまず薄らいでいる。サウジアラビア当局は17日、攻撃を受けた石油施設について、月内に生産能力の大半を回復する見通しを示した。WTI原油先物も大幅に下落している。ただ、全体としては上値が重い。米連邦公開市場委員会(FOMC)の金融政策発表やパウエル米連邦準備理事会(FRB)の会見を翌日に控え、様子見ムードも漂った。
一方、17日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.7%安と続落。約2週ぶりの安値水準に落ち込んだ。利下げ期待の後退が投資家心理を冷やしている。中国人民銀行(中央銀行)はこの日、「中期貸出ファシリティ(MLF)」を通じ資金供給したものの、金利を据え置いた。市場ではこれ以前に、人民銀がMLF金利の引き下げによって市場金利の低下を促すとの見方が一部で広がっていたが、この期待が外れた格好だ。景気の先行き不安も続いている。中国では、8月の鉱工業生産や小売売上高の伸びが予想に反して前月実績を下回った。
こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として戻りを試す展開か。指数は足元の下げが急ピッチだったこともあり、昨夜の米株高をきっかけに買い戻しが入りそうだ。ただ、中国発の新規材料に乏しく、積極的に上値を買い進む動きともならないだろう。
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