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2019/11/07 09:05

上値の重い展開か、米中通商交渉に不透明感 無料記事

◆7日の香港マーケットは、米中通商交渉の先行き不安で上値の重い展開か。
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比7セント安とほぼ横ばいだったものの、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.3%安と4日ぶりに反落した。米メディアが6日、「米中首脳会談は12月にずれ込む可能性がある」と報道。通商合意「第1段階」の合意署名が遅れた場合、12月15日に予定する対中制裁関税「第4弾」が発動されると懸念された。原油安も重し。米原油在庫が予想以上に増えたことを嫌気し、WTI原油先物は1.5%安と4日ぶりに反落している。また、指数は連日で史上最高値を更新していたこともあり、利食い売り圧力も意識された。
 一方、6日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.4%安と4日ぶりに反落。前日までの3日続伸を受け、ひとまず反動売りに押された。通商交渉を巡る新規ニュースに乏しいなか、続報待ちのスタンスも買いを手控えさせている。
 なお、中国では週末から来週にかけて、10月経済指標の発表が相次ぐ予定(8日に貿易統計、9日に物価統計、14日に小売売上高や鉱工業生産、15日までに金融統計など)。中国経済の先行きを見極める上で注目が集まりそうだ。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。新規のポジティブニュースが乏しいなかで、米中首脳会談の後ずれが伝わったことはマイナスだ。また、原油安も関連銘柄にとって逆風となろう。


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