2019/05/22 08:59
底堅い展開か、米株高が追い風に
◆22日の香港マーケットは、米株高を好感し底堅く推移か。
外部環境には落ち着きがみられる。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前日比0.8%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.1%高とそろって3日ぶりに反発した。中国通信機器メーカー大手の華為技術(ファーウェイ)を巡る懸念がやや後退。米商務省は20日(日本時間21日朝)、華為に対する禁輸措置について一部の取引を90日間猶予すると発表した。サプライチェーンの混乱により、米ハイテク企業が打撃を受けるとの懸念がやや和らぎ、クアルコムやインテル、マイクロンなど華為と取引関係のある銘柄群が軒並み上昇している。また、「猶予期間中に米中通商交渉が進む」との期待も強まった。建機のキャタピラーなど、ハイテク以外の中国関連とされる銘柄群にも買い戻しが入っている。
一方、21日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.2%高と3日ぶり反発。中国の政策期待が高まっている。米中貿易摩擦による景気悪化の懸念がくすぶるなか、当局は一段の景気対策を打ち出すとの見方だ。また、中国人民銀行(中央銀行)がこの日の朝方、リバースレポ取引を通じ、9営業日ぶりに資金供給したこともプラス材料として意識されている。
こうしたなか、本日の香港・中国マーケットは全体として底堅い展開か。米中対立の激化に対する過度な不安が後退するなか、昨夜の米株が上昇した流れを継ぎそうだ。華為に対する禁輸措置の一部緩和に関し、前日の相場ではそれほど注目されなかったが、改めて材料視される可能性があろう。また、人民元相場の下落が一服していることも安心材料だ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境には落ち着きがみられる。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前日比0.8%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.1%高とそろって3日ぶりに反発した。中国通信機器メーカー大手の華為技術(ファーウェイ)を巡る懸念がやや後退。米商務省は20日(日本時間21日朝)、華為に対する禁輸措置について一部の取引を90日間猶予すると発表した。サプライチェーンの混乱により、米ハイテク企業が打撃を受けるとの懸念がやや和らぎ、クアルコムやインテル、マイクロンなど華為と取引関係のある銘柄群が軒並み上昇している。また、「猶予期間中に米中通商交渉が進む」との期待も強まった。建機のキャタピラーなど、ハイテク以外の中国関連とされる銘柄群にも買い戻しが入っている。
一方、21日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.2%高と3日ぶり反発。中国の政策期待が高まっている。米中貿易摩擦による景気悪化の懸念がくすぶるなか、当局は一段の景気対策を打ち出すとの見方だ。また、中国人民銀行(中央銀行)がこの日の朝方、リバースレポ取引を通じ、9営業日ぶりに資金供給したこともプラス材料として意識されている。
こうしたなか、本日の香港・中国マーケットは全体として底堅い展開か。米中対立の激化に対する過度な不安が後退するなか、昨夜の米株が上昇した流れを継ぎそうだ。華為に対する禁輸措置の一部緩和に関し、前日の相場ではそれほど注目されなかったが、改めて材料視される可能性があろう。また、人民元相場の下落が一服していることも安心材料だ。
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