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2019/12/18 09:01

買い継続か、内外に好材料 無料記事

◆18日の香港マーケットは、内外の好材料で買いが継続する流れか。
 外部環境は良好。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.1%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.1%高と小幅ながらそろって5日続伸した。NYダウは前日に続き、ナスダック指数は4日続けて史上最高値を更新している。米経済指標が上向くなか、堅調な景気が続くと期待された。米商務省が17日公表した11月の住宅着工件数は予想を上回り、許可件数は12年半ぶりの高水準となっている。また、米労働省が同日発表した10月の雇用データでは、求人件数が1年半ぶりの低水準だった9月から大幅に回復していることが判明した。加えて、米中が「第1段階」の通商合意に達したことも引き続き材料視された。米製品輸入拡大のため、「中国はエタノールに課した輸入関税を撤廃し、購入を再開する計画だ」と事情に詳しい複数の関係者が述べている。これまで一部のアナリストは、「中国側は今後2年間で、米製品輸入を17年比で2000億米ドル増やす」という合意内容に具体性がないとして懐疑的だったものの、こうした懸念は後退しつつある。
 一方、17日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.3%高と3日続伸。約3カ月ぶりの高値水準を回復した。中国の景気対策期待が強まっている。現地ブローカーは最新リポートで、2020年は市場金利の低下傾向が強まり、資本市場改革も進むと予測した。また、四川省政府が年明け早々にも特別地方債を発行する予定と報じられるなか、各種インフラ投資が加速するとの見方が強まった。
 このほか、格付け会社のフィッチ・レーティングは最新リポートで、「貿易摩擦が完全に解消したわけではない」としながらも、第1段階の合意を踏まえ、中国の2020年成長率見通しを従来の5.7%から6%前後に上方修正している。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、米経済指標の改善や中国の政策期待が相場の追い風となりそうだ。


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