◆週明け6日の香港マーケットは、中国経済の持ち直し期待で底堅い展開か。
　外部環境はややネガティブ。新型コロナウイルス感染拡大の警戒感が続いている。世界保健機構（WHO）の4日付報告書によれば、米国とブラジルを中心に、世界全体の1日あたり感染者数が過去最多を更新した。米国の一部州では、経済活動再開の停止措置がとられている。先週末の海外マーケットでは、米国と英国が休場だったが、場が開いていたドイツやフランスなどでは主要株価指数が軒並み安となった。
　一方、3日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が2.0％高と4日続伸。年初来高値を突破し、約1年2カ月ぶりの高値水準に達している。投資家のリスク選好が高まる状況。足もとで公表された中国の景況感指数が上振れたことや、金融当局が緩和スタンスを強めていることが引き続き材料視されている。また、複数の業種で経営状況に改善が見られることも買い安心感につながった。中国・香港間の相互取引スキームを通じた売買では、香港経由の本土株売買が大幅な買い越しで推移。海外マネーの流入期待も続いた。
　こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。新型コロナ感染の再拡大が不安材料として意識されそうだが、中国経済の持ち直しに対する期待感が相場を支えそうだ。


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