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2020/09/29 08:56

買い先行か、大型連休控え上値の重さも 無料記事

◆29日の香港マーケットは、米株高を好感して買い先行しそうだが、大型連休を控え上値は限定的か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比1.5%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.9%高とそろって3日続伸した。政策期待が高まる中で、投資家のリスク選好スタンスが続く。ペロシ米下院議長とムニューシン財務長官は27日、追加経済対策について協議し、28日にも話し合いを続ける予定だ。経済対策の規模を巡る与野党の隔たりは大きいものの、ペロシ議長は「与野党の溝は埋められる」と期待感を示している。
 一方、28日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.1%安と3日続落。約2カ月ぶりの安値水準を切り下げた。買い手控えが優勢。週後半から始まる国慶節連休(本土市場は10月1〜8日が休場、香港は1〜2日が休場)を前に、模様眺めのスタンスが強まった。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国指標の改善を支えに、指数は小高く推移する場面もあった。国家統計局は27日、2020年8月の全国工業企業の利益総額が前年同月比で19.1%増加したと報告。プラス成長は4カ月連続となり、中国経済の持ち直しが続いているとみられている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは買い先行する可能性が高いものの、大型連休を前に上値の重さも意識されよう。香港・本土ともに、売買代金が細っている。また、あす30日には、9月の中国製造業PMIが官民で発表される予定。結果を見極めたいとするスタンスも様子見ムードを強めさせよう。


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