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2019/09/13 09:09

しっかりか、米中協議の進展期待が支えに 無料記事

◆13日の香港マーケットは、米中通商協議の進展期待が相場を支える展開か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前日比0.2%高と7日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%高と続伸した。NYダウは約1カ月半ぶりの高値水準を切り上げている。欧州の金融緩和決定と米中対立の緩和期待が追い風となった。欧州中央銀行(ECB)の理事会は12日、利下げと量的緩和(QE)再開を決定。ユーロ圏の景気を下支えする決意を示した。米中貿易問題を巡っては、トランプ米大統領が11日夜、10月1日に導入予定だった約2500億米ドル相当の対中追加関税について、発動を15日に遅らせると発表。一方の中国当局は、追加関税対象となる米製品のうち、潤滑油など16品目の課税を免除することを明らかにした。また、中国の国営商社が米国産大豆を100万トン超買い付けたことも12日に判明している。
 一方、12日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.8%高と3日ぶり反発。約2カ月ぶりの高値水準を切り上げている。米中対立の緩和期待に加え、中国経済指標の改善が投資家心理を上向かせた。今年8月の金融統計では、与信や流動性の広範な指標である「社会融資総量」が市場予想を大幅に上回る規模に拡大。7月実績からほぼ倍増した。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体としてしっかりとした展開か。週末の香港デモに対する警戒感はくすぶるものの、米中通商協議の進展期待が支えとなろう。来週には、10月上旬にワシントンで開催される閣僚級の米中通商協議に先立ち、事務レベルの会合が開かれる予定だ。
 本土マーケットは本日(13日)、中秋節で休場。週明け16日から取引再開する。


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