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2019/08/19 09:09

しっかりか、内外の景気対策に期待感 無料記事

◆週明け19日の香港マーケットは、内外の景気下支え策に対する期待感が追い風となる展開か。
 外部環境には改善の兆しがある。先週末の米株市場は主要指標のNYダウが前日比1.2%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.7%高と3日ぶりに反発した。中国やドイツで景気対策の観測が流れるなか、世界景気の過度な鈍化懸念が薄らいでいる。中国では国家発展改革委員会が16日、消費拡大のため、制度改革などを通じ、可処分所得を増加させると表明した。ドイツ誌は同日、「景気が後退した場合、ドイツ連立政権は財政政策を転換し、新たな借り入れができることを検討」と報じている。
 米中関係を巡っては、米メディアが17日までに、「中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)に対する米製品の輸出禁止措置について、米商務省は猶予期間を11月まで90日間延長する方針」と伝えた。また、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は18日、米中の通商交渉担当者による最近の電話協議で、「一段と前向きなニュースが得られた」と述べている。
 一方、16日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%高と3日続伸。引き続き中国の景気下支え策が期待された。中央銀行の中国人民銀行は先週、公開市場操作を通じ、差し引き3170億人民元を市中に供給している。当局が可処分所得を増加させると表明するなか、中国政府は景気支援のスタンスを強めている――との見方も広がった。
 香港情勢に関しては、民主派団体の主催で週末も大規模な集会が行われ、無許可のデモ行進に発展。ただ、懸念されていたような激しい衝突はみられなかった。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、内外の景気対策に対する期待感が支えとなろう。人民元相場が安定していることも、プラス材料だ。香港では主要企業の中間決算報告が本格化している。引き続き、業績動向を手がかりにした物色もみられよう。本日は石薬集団(1093/HK)や四環医薬HD集団(460/HK)、山東新華製薬(719/HK)、あす20日は華潤置地(1109/HK)や万科企業(2202/HK)、龍源電力集団(916/HK)、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)、小米集団(1810/HK)、金山軟件(3888/HK)などが決算発表する予定だ。


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