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2019/10/02 08:59

下値を探る展開か、内外に悪材料 無料記事

◆休場明け2日の香港マーケットは、内外の悪材料で下値を探る展開か。
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.3%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.1%安とそろって反落した。NYダウは約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。米景気指標の下振れを受け、米国経済の悪化が警戒された。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した9月の製造業景況感指数は予想(50.0)を下回る47.8に悪化し、景況判断の境目となる50を2カ月連続で下回った。およそ10年ぶりの低水準となっている。WTI原油先物が6日続落したことも、関連銘柄にとっての売り材料となった。
 香港情勢も混迷化。中国国慶節(建国70週年)の1日、大規模な反政府デモが発生した。一部の参加者が暴徒化し、衝突は6月に抗議デモが拡大して以降、最大級の激しさとなっている。警官隊が実弾を発砲し、撃たれた18歳の青年は病院に搬送された。実弾による負傷者が出たのは初めてとなる。
 一方、中国国内に目立った材料はない。本土市場は国慶節により、1〜7日が休場となっている。休場前の9月30日は、主要指標の上海総合指数が0.9%安と反落。米中対立の激化が警戒された。複数の米メディアは27日、「米政権は中国企業への投資制限を検討している」と伝えている。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは全体として苦戦を強いられそうだ。上述したように、内外にマイナス材料が重なっている。ハンセン指数は先週、心理的節目の26000ポイントで下げ渋る動きをみせていたが、明確に下回った場合、下げが加速する恐れもあろう。


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