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2019/07/05 08:52

上値の重い展開か、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆5日の香港マーケットは、好悪材料が交錯するなかで上値の重い展開か。
 外部環境に目立った手がかりはない。昨夜の米国市場は独立記念日の祝日により、株や債券など全マーケットが休場だった。なお、日本時間今夜(21時半ごろ)、米金融政策に影響を与えやすい6月の米雇用統計が公表される。雇用者数の伸びが大幅に下振れることがあれば、利下げが確実視されている7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、利下げ幅が大方の予想を上回る水準に設定される可能性もありそうだ。
 米中動向を巡っては、米国防総省の担当者が4日、「中国が南シナ海で弾道ミサイルの発射実験を実施した」と正式に発表(すでに先週末、消息筋の話として伝わっていた)。中国外交部の報道局長は記者会見で、ミサイル発射については肯定も否定もしなかった。
 一方、4日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%安と3日続落。米中通商交渉の先行き不安がくすぶっている。米商務省はこのほど、華為技術(ファーウェイ)のエンティティリスト(米国からの輸出を規制する対象リスト)掲載を続けると通達したもよう。ナバロ米大統領補佐官(通商担当)は2日、「ファーウェイに対する輸出規制の緩和は限定される」と説明していた。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは好悪材料が入り混じるなかで上値の重い展開か。米利下げ期待の高まりや、中国の政策に対する根強い期待感は支えとなるものの、米中対立の激化が警戒されよう。


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