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2019/12/13 09:03

買い先行か、米中は通商問題で「第1段階」合意 無料記事

◆13日の香港マーケットは、「第1段階」の米中通商合意が好感される展開か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.8%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%高とそろって続伸した。米中通商協議が進展。米中は「第1段階」で原則合意したと伝わり、投資家心理が一段と上向いた。複数の米メディアは、「米国は15日に予定していた対中関税『第4弾』を取りやめ、既存の追加関税についても引き下げる方向で調整している」と報じている。
 米マーケットが終了した日本時間13日朝方、「トランプ米大統領は、15日の対中関税見送りを含む第1段階の通商合意を承認した」と米メディアが報道した。
 一方、12日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%安と6日ぶりに反落。対中関税「第4弾」の発動期限が15日に迫るなか、米中通商協議の進展を見極めたいとするスタンスが買い手控え要因となっている。また、指数は前日まで5日続伸し、約3週ぶりの高値水準を切り上げていただけに、利食い売りも出やすかった。
 なお、中国国営メディアの新華社通信は12日夜、翌年の経済政策方針を決める重要会議「中央経済工作会議」が12日に終了したと報道。新華社通信によれば、会議では、国内外のリスクが高まっているとして、「積極的な財政政策」と「穏健な金融政策」を継続する方針が強調された。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは買い先行の展開となりそうだ。上述したように、米中が通商問題で部分合意したことが投資家のリスク選好を高めよう。また、中国の景気テコ入れ策に対する期待感も改めて強まりそうだ。


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