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2019/07/18 08:50

神経質な値動きか、米中貿易問題に不透明感 無料記事

◆18日の香港マーケットは、米中貿易問題の不透明感で神経質な値動きか。
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.4%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.5%安とそろって続落した。米中貿易摩擦の長期化を警戒した売りが続く。トランプ米大統領が「必要なら中国製品3250億米ドル相当に追加の関税をかけることができる」と発言したことを受け、中国外交部の報道官は16日、「関税引き上げは貿易交渉がさらに長引くことにつながる」とけん制した。建機のキャタピラーや事務用品のスリーエム(3M)など、中国関連とされる銘柄群が売りに押されている。
 一方、17日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.2%安と続落。米中対立の長期化が不安視されている。時価総額上位の銘柄群が軟調に推移し、全体相場の重しとなった。もっとも、中国の政策期待が根強いなかで下値は限定的。李克強首相は16日の声明で、「必要に応じて政策を調整する」と強調した。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国の政策期待は根強いものの、米中貿易問題の不透明感が投資家心理の重しとなろう。通商摩擦の長期化で景気先行きも懸念される状況だ。国際通貨基金(IMF)のエコノミストは17日、「米中などの通商摩擦が世界貿易に悪影響を与えていることは明白」と論じ、世界の企業景況感を圧迫すると指摘した。


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