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2019/08/02 08:51

下値を探る展開か、米中通商摩擦の激化を警戒 無料記事

◆2日の香港マーケットは、米中貿易摩擦の激化が警戒される展開か。
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前日比1.1%安と3日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.8%安と4日続落した。米中貿易摩擦の警戒感が強まる。トランプ米大統領は1日、中国からの輸入品3000億米ドル分に追加関税を課す制裁措置「第4弾」を9月1日に発動すると表明した(交渉が滞ったままの場合、25%超に引き上げる可能性も示唆)。これにより、ほぼ全ての中国製品に制裁関税が課されることになる。6月29日に開かれた米中首脳会談では、米政府が追加関税「第4弾」発動の先送りを決定していたが、トランプ氏は「通商交渉に進展がない」として圧力をかけた格好だ。建機のキャタピラーや半導体のインテルなど、中国関連をされる銘柄群を中心に売りが広がっている。
 一方、1日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.8%安と続落。7月末に開催された閣僚級の米中通商協議に進展がなかったとして、貿易問題の不透明感が強まった。また、国内景気の先行き不安がくすぶるなかで、当局が目新しい景気テコ入れ策を打ち出さないことも投資家の失望を誘った。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは下値を探る展開となろう。上述したように、米中貿易問題の混迷化が危惧される状況だ。国際通貨基金(IMF)は先ごろ発表したリポートで、米国の対中関税25%の影響により、中国の成長率が1.5ポイント下振れると試算している。


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