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2019/09/06 09:07

底堅く推移か、内外環境が改善 無料記事

◆6日の香港マーケットは、内外環境の改善で買われる展開か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場は主要指標のNYダウが前日比1.4%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.8%高とそろって続伸した。NYダウは約1カ月ぶりの高値水準を回復している。米通摩擦の緩和期待が高まった。米中の高官は5日の電話協議で、閣僚級の通商協議をワシントンで10月初めに開催することに合意。事務レベルの協議を9月に開くことを決定した。米景気の過度な減速懸念も薄らぐ。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した8月の非製造業景況感指数は予想を上回る56.4に上昇したほか、8月のADP全米雇用リポートでは、(政府部門を除く)非農業部門の雇用者数が前月比で予想以上に伸びた。
 一方、5日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.0%高と4日続伸。約2カ月ぶりの高値水準を切り上げている。米中貿易問題の不透明感がやや和らいだことに加え、中国の景気支援策が好感された。中国国務院は4日夜、「景気支援のため、『時宜を得た方法』による預金準備率の引き下げを求める」とコメントした。地方債の発行を加速し、各種インフラ建設プロジェクトを通じた内需拡大を図る方針も示している。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅い展開か。上述したように、内外の好材料が相場を支えそうだ。また、人民元安が一服していることも買い安心感につながろう。ただ、香港情勢には注意が必要だ。香港政府が「逃亡犯条例」改正案を撤回したことで反政府デモが収束に向かうとの期待はあるものの、民主派団体は強硬スタンスを崩していない。この週末も抗議活動が続行されるとの見方がある。


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